淫獣捜査スピンオフ 双極奴隷たちの調教クルージング2
【5】衆人環視での調教ゲーム
期限とされていた日々が過ぎ、最終日となったこの日は公開調教となった。
上部デッキが会場に選ばれ、青空の下には多くの乗客たちが集まっていた。
円形の広場を見下ろせるテラスでデッキチェアに身を預けて美酒を片手に調教がはじまるのを愉しみにしているのだ。
そんな彼らの一部から歓声があがる。これからの催しの主役が登場したのだ。
――ジャラリ……
足枷同士を繋ぐ鎖を引きずり、漆黒のボディスーツ姿のシオにリードを引かれたナナが姿を現した。
ヨロヨロと足取り怪しいのは頭部に被せられた全頭マスクで視界を封じられているだけではないだろう。
光沢を放つ黒いボディストッキング越しに透けて見える肌には、これまでの調教の激しさを物語るように無数の傷が刻まれていた。
「……さぁ、こっち……」
「――うぐぅ」
リードは乳首と陰核を貫く3点のリングピアスを繋ぐ鎖に繋がれていた。リードを引かれるたびに敏感な部位を責められてナナは苦しげでいて甘い媚びを含ませた呻きをあげる。
フゥ、フゥと鼻息が荒いのは口枷で口が封じされているからだ。フェイスクラッチマスクによって大口を開けるように金属筒を噛まされている。
その蓋にはゴム栓ではなく、ペニスギャグが使用されていた。男性の性器をリアルに模したものが口腔を満たし、喉奥まで先端を届かせているのだ。
そのために呼吸は激しく制限されており、黒革製の全頭マスクに設置された小さな二つの鼻孔が唯一の経路になっていた。呼吸をするたびに全頭マスクの穴部分が膨らんでみせることからもそれがわかる。
「ふぅ……ふぅ……」
息も絶え絶えといった様子でジャラリ、ジャラリと鎖を引きずり歩く無惨な姿には、優雅に歩いていた彼女の面影は残っていない。
だが、ここに集まるのはその落ちぶれた姿に愉悦を感じる裏社会の住人たちだ。一様に手にした美酒と足元に跪く性奴隷による奉仕を味わいながら、これから始まる調教ショーに期待を寄せている。
そんな衆人が見守る中、ナナが連れて行かれたのは円形の広場の中央にこの日のために設けられた拘束台だ。
形状としては刃のないギロチン台だろう。木製の枷には首と両手をはめこむ三つの穴が設けられている。
そこまで連れらてきたナナはアームバイダーによる拘束を外され、自由になった両手と首を前に突きだすように前屈みになったポーズを取らされる。
そうして、上下から挟み込んでくる木枷によって拘束台にその身を固定されるのだった。
「お集まりの皆様、お待たせいたしました」
開演の挨拶に声をあげたのは支配人であった。
燕尾服に身を包んだ初老の男のよく通る声が広場に轟く。
「本日の調教には皆様にもお手伝いいただきながら進めさせていただこうと思います。まずは、事前に集めさせていただきましたモノがこちらです」
支配人が指し示す先には、シオが抱える巨大浣腸器があった。
通常の何倍もある大きさのガラス製注射器型の浣腸器だ。本来なら家畜に用いるもので、一抱えもある大きさはなかなかの迫力だった。
その中には白濁した粘液が詰められているのが透明なボディ越しに見える。
「こちらは皆様から提供いただいた精液をミックスさせていただいたものです。この濃厚なザーメンカクテルをこの無様な姿をさらす牝へと注ぎ込ませていただきます」
「――むぐぅッ!?」
ナナのアナルへと突き立てられた巨大浣腸器。そのピストンがゆっくりと押され、中に詰められた大量の精液が彼女の腸内へと注ぎ込まれていく。
「うッ……ぐぅぅ……」
数リットルにもおよぶ精液によって、ナナの引き締まった下腹部が徐々に膨らんできていた。
流石の彼女でもその量は厳しいのだろう。イヤイヤと全頭マスクで覆われた頭部を振るのだが、ピストンを押す動きは止まらない。
さらに腹部は膨れ上がり、その姿がまるで妊婦のようになるまで続けられる。
「うぐ……ぐぐぐぅ……」
ようやく全ての中身が注入を終えて、ゆっくりと浣腸器がアナルから抜かれる。
限界を越えた量に気を抜けばすぐにでも吹き出してしまいそうである。時折、ジンワリと溢れ出すのを必死に尻を窄めて防いでいた。
「さて、ここからがお楽しみのゲームとなります。わたくしめを相手して、この牝がいつ奉仕を完了するかを賭けの品目とさせていただきます」
そう高々と宣言すると細かな説明にはいる。
区切りとして三十分秒ごとにシオが鞭を入れ、奉仕の完遂か排泄を我慢できずに失敗した時点での鞭痕の本数を掛けの対象とするというものだった。
観客たちは配られた端末に表示されたオッズを見ながら、次々とベットしはじめた。
高級車や高級マンションがキャッシュで買えるだけの金額が当たり前のように飛び交う。
副賞として当てればナナを自由にできる権利を得れるのも効いているのだろう。特に彼女を密かに狙っていた連中の鼻息は荒かった。
「さぁ、皆様のベッドも終えられたようですし、そろそろ始めさせていただきます」
全頭マスクで覆われた頭部。その口元を覆うフェイスクラッチマスクの金属筒からゴム栓が引き抜かれた。
その先には長大なディルドゥが繋がっており、ズルリと唾液に濡れ光る人工ペニスが現れる。
「ごほッ、げほぉッ……おえッ……」
喉奥まで満たしていた異物が取り除かれ、急に入ってきた新鮮な空気に咳き込んでしまう。
それが落ち着きをみせる前に、支配人はズボンのファスナーを下げると自らの怒張を取り出してみせていた。
初老の男のモノとは思えない見事に反り返った剛直だ。
人並み以上の長さと、その反り具合は鞘から抜き放たれたサーベルのようである。
その切っ先を、まだ呼吸も整っていないナナの口元に狙いを定めると、有無を言わさずに突き立てるのだった。
「そぉれッ」
「――むごぉ……おごぉ……ぐッ、ぐえぇぇ」
黒革に包まれた頭部を掴まれ、逃げることも出来ずに肉棒によって喉壁が抉られる。
苦しさに頭部と一緒に固定された両指が何かを求めるように虚空をさまようのが無惨さを演出する。
そこからいくらえづこうが、胃液を吐こうが容赦をしないのが支配人だ。
「バカめッ、もっと喉を開いて受けいれんかッ」
不条理な叱責を受けながらグリグリと頭を押さえつけられて根元まで咥えさせようする。
それに反抗できるほどの気力も余裕も既にはナナにはない。少しでも、早く終わらせるには目の前の男を満足させるしかないのである。
率先して咥え込もうと動き、奉仕するべく刺激を与え続けようと努力するしかない。
「ふッ、熱心に咥えよって、普段もこれぐらい従順ならばよいものを……」
ようやく根元まで咥えることに成功して首を前後に振り始めたナナを見下ろして、支配人は残忍な笑みを浮かべる。
そして、鞭を持って待機していたシオに目配せをするのだった。
――ビシッ
振り下ろされた棒鞭――ケインがナナの尻肉を震わせて大きな音を響かせた。
「ぐぅぅぅッ」
骨にまで響く衝撃に全頭マスクの下で涙を溢れさせる。
痛打されたところはプックリと膨れあがり、ミミズ腫れとなっていく。
「まずは一本じゃな、早くしないと当分は椅子に座れん身体にされてしまうぞ」
その言葉の通りだった。三十秒は短い。痛みで中断してればすぐに次の打撃がきてしまうのだ。
――ビシッ
「むぐぅぅ……」
痛みで目の前には星が飛び、奉仕が中断しそうになる。それを必死に堪えて奉仕を再開してみせる。
舌腹を押し付けて肉茎を擦りあげ、喉まで使って肉棒全体を扱いていく。
常人なら瞬く間に果てさせられるナナの奉仕テクニックだが、相手も調教師として数多くの女性を奴隷に貶してきた猛者である。思うように追い込むことが出来ずにいた。
その間にも鞭は振り下ろされ続け、無惨なミミズ腫れを増やしていた。
そうして、ようやく支配人が達せられたのは一時間近くも経過した頃だった。
尻肉に刻まれたミミズ腫れは、一本一本を数えられて百を越えているのを確かめられる。
支配人が放った精液を胃に受け止めた瞬間、ナナのアナルも決壊していた。
腸内へと注ぎ込まれていた大量のザーメンがケツ穴から凄い勢いで放出され、周囲には途端に強烈な性臭が漂うのだった。
「勿体ないことをしよるな……ならば鞭の数だけ今度は口から飲ませてやる。吐き出さず、じっくりと味わうのだぞッ」
グッタリと俯くナナの顔を引き上げると、支配人は自らのザーメンが滴り落ちる金属穴へと百人分のザーメンをピッチャーを使って注ぎ込んでみせるのだった。
「ごほッ……んぐ、んぐ……ごぼッ……」
「えぇい、しっかり飲まんかッ」
問答無用で注がれる白濁の精液を、ナナは喉を鳴らして素直に咽下していく。
体内から立ち上る強烈な精臭に鼻も頭も麻痺していた。まともな思考もできないまま、言われるままに応えているだけなのだ。
そうして見事に全ての精液を飲み干したナナは、あの自らが履いていた異臭のするストッキングを蓋代わりに口腔に押し込まれて身悶えするのだった。
その後、見事に配当を得られた者たちによってナナは散々に犯されることになる。
そうして盛況のうちにシオによりナナの調教は終わりを告げるのだった。
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