虜囚将校 ―日のいずる国の好敵手の陥落ー

【4】嗜虐ゲームの行方

 ゲームへの参加を同意させられた楓たちは、お互いに排泄する姿をみさせられたのち、再び浣腸を施された。
 
「ゲームの勝敗で負けた方は浣腸液を追加されるけど、ようは最後まで我慢すれば良いのよ」

 ようは勝敗は別にして、3つのゲームを早急に終わらせれば良いらしい。
 お互いにゲームの本質を理解して、奴隷同士で頷きあう。

「あぁ、引き分けの場合は、両方とも負け扱いするからね、興醒めするのだけは勘弁してね」

 ヴェロニカは、彼女らの考えを見透かしたように補足を入れてくる。

「では、最初はお馬さんレースといきましょう」

 後ろ手の拘束が外され、手枷と足枷が短い鎖で繋がれた。動きはかなり制限されるが、四つん這いをするには支障はない。
 そのまま歩かされるかと思いきや、ドカリと背に跨ってきたのだ。
 楓の背に比奈子、もうひとりにヴェロニカだ。乗馬鞭を片手に意気揚々とスタートを宣言する。

「ほらッ、早くしないと浣腸を追加よ。まぁ、その方が私は嬉しいけどね」

 そう言いつつも、尻肉に鞭を振り下ろして手を抜くのを許さない。さほど広くない室内をグルグルと歩かされ続ける。
 その間にも腸がグルグルと鳴りだしていた。

「あぁ、残念ね、貴女の負けよ、タマ」

 鞭で打たれてれば協調もままならない。延々と続く周回がおわり、楓の負けが確定した。
 追加の浣腸が注入されて腹痛もはじまった。

「次はレスリングね。ただし、貴女たちを自由にさせるのは危ないから、両手は拘束させてもらうわよ」

 再び後手に拘束された代わりに、首輪同士が鎖で繋がれた。これを利用して相手を引き倒せということらしい。

「ぜひ、今回も無様に負けて下さいね」

 比奈子がわざわざ耳元で嫌味を言ってくる。見れば対戦相手にもヴェロニカが、なにか耳元で囁いているようだった。
 予想外に長かったレースのお陰で腹痛は激しくなる一方だった。

(あとふたつ……ゲームを終えられれば楽になれる)

 楓は勝ち負けにはこだわっているつもりはなかった。
 だが、先ほどの比奈子の言葉が妙に気になっていた。

(無様……この私が無様の負けたというの?)

 「人の上に立つのなら常に優雅であれ」と言われ育った楓にとって無様という言葉は無縁のものであった。
 仮に負けるにしても、そこにもこだわりを持っていたのだ。
 その意味では囚われてからは醜態の連続なのだが、そこは自覚できていない。
 だからこそ余計に比奈子の言葉がトゲのように胸に刺さってくるのだ。

「――ッ!?」

 呆然としてたところ急に首輪の鎖が激しく引かれた。
 開始の言葉が聴こえていなかったようで、相手は倒しにかかってくる。
 そこで素直に倒れておけばゲームは終わるのだが、先ほど胸に刺さったトゲの痛みが素直に負けるのを許さない。
 倒れそうになるのを踏み止まり、反対に相手を倒そうと鎖を引き絞る。

(先ほどは私が負けてあげたんですから、今度はそちらの番でしょう?)

 その横柄な想いが態度にでたのだろう、相手の雰囲気が変わり、荒々しい反撃をしてくるようになった。
 それに元々の負けず嫌いの火がついてしまう。理性では冷静になるべきと思うのだが、どうにも目の前の人物を前にして、素直になれないのだ。
 気がつけば、本気の激しい取っ組み合いになっていたのだが、それが不快な気分ではなかった。

(この心地よい感覚には覚えがあるな……)

 猛々しくも爽やかな気配には覚えがあった。

(いや、まさか……あッ、し、しまったッ!?)

 注意が疎かになったところを狙われた。体勢を崩されたところを見事に足を払われていた。
 気付いたときには身体は宙に舞っていた。そのまま受け身もとれずに床へと叩きつけられてしまう。
 慌てて起き上がろうとするところを上から抑え込まれて、勝敗は決していた。
 隙をみせてしまったとはいえ、その間隙をついてきた惚れ惚れする攻撃に呆然としてしまう。
 全頭マスクのおかげで呼吸は苦しく、お互い鼻の小さい孔でスピスピッと呼吸してみせる。

(もしかして……貴女なの?)

 沸き起こった疑惑が晴れぬままに、すぐに追加の浣腸を施された。二度の追加によってすでに限界だった。
 激しい腹痛と便意、鳥肌をたてて脂汗が止まらなり、もう余計なことを考える余裕もない。
 そんな状態であろうとも次のゲームは無情にもはじめられてしまう。

「さぁ、最後は綱引きですよ」

 ふたりの奴隷は後ろ手に拘束されたまま膝をつかされると、尻を突き合わせるように配置された。
 お互いの肛門から突き出しているアナルストッパーの基部に、それぞれワイヤーの両端を括りつけていった。
 そこで嗜虐者たちがなにを目論んでいるのか思い知らされる。

(ま、待って、それじゃ……)

 どちらか一方のアナルストッパーを引き抜くまで勝負はつかない。
 引き分けがありえないルールでは、決着がつくまで延々と続く。
 それはどちらかを敗者にするまで、激しい便意に苛まれ続けることでもあった。

「あぁ、流石にこのままじゃフェアじゃないわね。少しはハンデをあげないとね」

 膨張しているアナルストッパーの空気を抜きはじめ、楓の対戦相手の方をやや多く抜いたのだ。

(あぁ、ダメよ、緩められたら、それだけで溢れ出しそう)

 ゴロゴロと激しく腹が鳴っていた。慌ててお尻をギュッと窄めて、押し出されそうになるアナルストッパーを押し留める。
 少しでも気を緩めたら漏れ出しそうだ、そうなったらダムの決壊のごとく止められはしない。
 体力も限界な肉体に鞭打って、必死に耐えるほかないのだった。

(は、はやく……漏れちゃう)

 最早、勝敗と駆け引きなんかを考えてる余裕もない。
 もはや、少しでも早く終わって欲しいとただ考えるだけだ。
 荒々しく鼻息をつき、腹痛で苦しい腹部激しくうねらせる。そんな彼女らの様子を比奈子らは残忍な笑みを浮かべて見下ろしていた。

「では、スタートですッ」

 ふたつの尻肉が平手打ちされたのを合図に、最後のゲームが開始された。
 その衝撃で前倒しになった身体でよろめく。慌てて立て直そうとするも、お互いのアナルストッパーを繋いだワイヤーがピンと張ってしまう。

(あぁ、ダメぇぇ)

 抜けかけるところを必死に肛門を窄めて阻止しようとする。
 それでも、すでに腸液で濡れ汚れたアナルストッパーの一部が抜け出てしまった。

「うぐぅッ」

 ズルリと瘤ひとつ分が抜け出てしまい、その甘美な感覚がゾクゾクと背筋を駆け昇っていった。

「ほら、頑張ってッ」

 パシン、パシンッと尻をスパンキングされて、身体の位置を戻すことは出来ない。
 背後をうかがうことは出来ないが、アナルストッパーが凄い力で引かれている感覚は確かにあった。
 力んで必死に窄めてても、息を吐く瞬間はどうしても力が緩んでしまう。
 その瞬間を狙ったように強い力で引かれてしまうのだった。

(あぁぁッ、止めてぇぇッ)

 またひとつ、腸液にまみれた瘤がズルリと抜け出てしまう。
 そのときに発生する刺激に、楓は顎を反らして、拘束された身体をプルプルと震わせてしまう。
 ゴムパンツの中ではローターの刺激も加わって大量の愛液が溢れ出ていた。それが太ももを伝わり、床を濡らしていく。
 周囲には甘酢っぱい牝の香りが充満していった。
 そんな追い込まれて一歩も動けない状態な楓であっだが、実は対戦相手も同様の状態なのだ。
 そちらは、より多くの空気を抜かれたためにアナルストッパーは抜け落ちる寸前にまでなっていた。
 それは、審判役として中央に立つ比奈子が、介入してそれぞれのワイヤーを引っ張っていたからだ。
 お互いを相手に対戦していると思わせておいて、彼女らが結果を操作していたのだ。

「ほら、頑張らないと抜けてしまうわよ」

 そう言いながらも、それぞれのアナルストッパーが抜け落ちる限界まで引いてみせる。
 そして、絶望に打ちひしがれる奴隷たちの姿をみて愉悦に浸っているのだ。

――そして、終わりの時はやってきた……

 絶望の呻きとともに一本が抜け落ちたのを見届けて、残りのワイヤーを引いてもう一人にもトドメをさす。
 ふたつのケツ穴から乳白の薬液が吹きでるのは、ほぼ同時だった。
 高々と尻を掲げたまま、お互いが吹き出した薬液で全身を濡ら汚していた。
 ピクピクと震わせる股間からは大量の愛液が溢れ出し、排泄による刺激で絶頂を迎えてしまっていたのだ。

「あぁ、残念だったわね。ふたりとも漏らしてしまうなんて」
「さて、約束だからね、ふたり揃って調教を受けてもらうわよ」

 放心したまま動かぬふたりに、ヴェロニカは冷徹に言い放つのだった。 


 身を清められたふたりには、全頭マスクは被らせたまま、例の卑猥に改造された軍服を着せられた上で、新たな拘束が施されていた。
 膝をつき、高々と尻を突きだすポーズのまま、股間を密着させるようにお互いの手足が繋がれている。
 ゴムパンツは脱がされて、直接、秘裂同士を擦り合わせられ、欲情した肉体は早くも再び愛液を溢れ出している。

「うッ、うぅぅン」

 全頭マスクの鼻先から甘い音色を奏でるのは、秘部の密着による刺激だけではない。
 浣腸による強制排泄でヒリつく肛門を双頭バイブが貫いているのだ。すっかり肛虐の魅力に呑まれて愉悦に浸っている。
 アナルを貫く刺激に切なげに腰を振るたびに、秘裂は擦り合わされて透明な糸をひき、硬く充血した肉芽を縛ったテグスがお互いを引っ張りあう。

「うふぅ、んッ、んん――ッ」

 軽く絶頂に達して背を反らせば、軍服の穴から溢れでた乳房――その頂で硬く充血する乳首に結えられたが分銅が激しく揺れる。
 その刺激に白手袋をはめた手がなにかを求めるように宙をまさぐり、手枷をもも枷に繋ぐ金具がガチャガチャと音をたてた。
 すでに一時間近くも放置されて、彼女らは数え切れぬほど逝っていた。
 それでも蠢く腰を止められず、新たな悦楽を求めてしまうのだ。

「さぁ、そろそろ私たちも愉しませてもらおうかしら」

 ボンデージ衣装に着替えたヴェロニカか比奈子が姿を現した。
 その腰にはペニスバンドが装着されて、漆黒の人造男根がそそり勃っているのだ。
 比奈子は楓から全頭マスクを脱がせると、喘ぎ声を止められない口に咥えさせる。
 男性との経験のなかったな楓であったが、ここでの調教でフェラチオ奉仕も教え込まれていた。
 肉悦にひたり恍惚とした表情をわずかに翳らすのもも、突きつけられたペニスに対して奉仕を開始する。
 舌腹で唾液を塗りつけて、ジュボジュボと頬を窄めて奉仕をはじめる。
 それによって官能を燃え上がらせているのは、激しさを増していく腰の動きでわかってしまう。

「んんッ、ぷはッ、はぁ、はぁッ……うむぅッ、んん――ッ」

 激しい絶頂が迫っているのだろう。口腔奉仕に熱がこもり、女体が拘束を軋ませて激しく弾む。
 水々しい黒髪を汗で額に貼りつかせた楓が、柳眉をキュッと歪み、勝ち気そうな眼差しを潤ませて見てくる。
 その淫らな姿を、勝利の女神と兵士たちに崇められていた面影はない。望み通り穢してやったと比奈子は歓喜に身を震わせていた。

「あははッ、いい顔ねぇ、そろそろ逝くのでしょう? 無様に逝く姿を見せてちょうだいね」
「――ぷはッ、あぁぁぁッ、うぅぅン、あン、あぁぁッ……逝くッ、あぁぁぁッ、逝っちゃうぅぅぅッ」

 ペニスバンドを抜かれた途端、もぅ、喘ぎは止まらない。もはや自分がなにを言ってるのかも認識できていないのだろう。
 嬌声を響かせて激しいエクスタシーを迎えるのだった。


 まるで糸の切れた人形のように楓は全身を弛緩させて放心状態になっていた。
 厳しい調教と度重なる絶頂によって体力は限界を迎えて指先ひとつ動かせない。
 そんな彼女の身体が拘束から解き放たれて、荒々しく床に転がされる。
 雑な扱いに悪態をつく気力もなく、頬に触れる床材の冷たさが心地よかった。
 途切れそうになる意識の中で、もうひとりの女性も目の前に転がされる。
 同じように全頭マスクは脱がされており、長く艶やな黒髪が絨毯のように広がる。それに続く美貌を前にして楓の目が見開かれていく。
 意識なく瞼を閉じた相手は、彼女がよく知る人物だったのだ。

「あ……あ……やの……」

 どうにか声を絞りだしたものの、意識のない者には届かない。
 目の前にいるというのにもう肉体は動かず、すぐに意識の深い闇の中へと堕ちてしまうのだった。


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