嗜虐遊戯 ―女性警察官を弄ぶ上級令嬢―

【1】碧衣 千秋

 煌やかなネオンが輝く夜の歓楽街は、笑顔を浮かべる多くの人々で賑わっていた。  仲つつまじいカップルやアルコールで頬を染めたサラリーマンたちが闊歩するメイン通りから、さらに奥に入っていくと急に周囲の雰囲気が一変する。  建ち並ぶのは怪しげな品物を並べる多国籍な店や半裸姿の女性が軒先に立つ風俗店になるのだ。  すれ違う者の人相は悪く、他国の者が多いのも特徴だ。一様に目付きが悪く、値踏みするような視線を向けてくる。  弱そうと判断されれば物陰に引きずりこまれ、カモだと判断されると密売を持ちかけられるだろう。  そこは裏歓楽街とも呼ばれている特に治安の悪い区画であり、複数の犯罪組織が根城としているために、常にいざこざの絶えない場所なのだ。 「相変わらず、ガラの悪いのしかいないよね」  白井 春江(しらい はるえ)は相棒である碧衣 千秋(あおい ちあき)とともに巡回にでていた。  ボーイッシュな雰囲気の彼女は、女性警察官の制服姿がよく似合う。  夏用の青いワイシャツに濃紺ズボンに包まれたやや筋肉質な肢体に、防刃ベストを着込んでいる。  制帽の下で勝ち気そうな眼差しを周囲に向けながら、横を歩く相棒へと声をかける。 「気を抜かないでね、先週には発砲事件もあったところよ」 「発砲事件なんて、ここじゃ珍しくもないじゃん」  生真面目な様子の千秋とは違い、どこか気の抜けた雰囲気を漂わせている春江だが、彼女が不真面目な警察官という訳ではなかった。  困っている人がいれば躊躇することなく手をさしだし、暴漢を相手にしても怯むことなく進んでいく。  学生時代には柔道で全国大会にも出場するような猛者で、署内で彼女に敵う者は数えるほどだ。  そんな彼女の扱いを、同期で配属以来コンビを組んでいる千秋はよく心得ていた。 「まったく、折角、美味しいパフェのあるお店を見つけたのになぁ、誘うのやめようかな」 「えッ、うそうそッ、真面目にやりますッ、それ、ちゃっちゃと終わらせようッ!!」  甘味モノが大好きは春江は、途端に目をキラキラと輝かせて率先して動き出す。  そんな姿に、クールな顔立ちの千秋がクスリと笑うのだった。  活動的な雰囲気の春江とは対照的に、千秋は落ち着いた物腰の女性警察官だ。  クールな眼差しに、スラリとしたモデル体型、口許にあるホクロがセクシーにみえる。所轄で張り出されるポスターに、被写体としても何度も選ばれたこともある。  署で開かれている剣道教室では、キリリとした彼女の胴着姿をみたさに参加者が増えたと評判だった。 「おや、ドラブルかしら?」 「えッ、どこ? どこ? おッ、発見ッ!!」  裏通りで倒れた男に覆い被さる人物の姿が見える。  それに気づいた時には春江は駆け出していた。俊足の彼女に置いていかれまいと、千秋もそれに続く。 「こらッ、止めなさいッ!!」  呼び掛けられて、襲っていた人物は動きを止めた。  そして、そのまま一目散に駆け出していくのを、春江は追った。 「千秋は、倒れている人の介護をッ!!」 「了解、でも、そっちも無茶はしないでねッ」 「わかってるってッ!!」  それぞれ相手を理解しているふたりは、阿吽の呼吸で二手に別れて行動を開始する。  疾走する相手を追っていく相棒を横目に、倒れている男を抱き起こす。  ツナギを着た作業員風の男だ。特に外傷もなく、問いかけにも問題なく応答する。   (あれ? なんだろう……喧嘩をしてた割りには落ち着いてるわね)  揉め事をしてれば少なからず興奮しているものだ。だが、目の前の男は落ち着き、それどころか冷めた目で見上げてくるのだった。 ――ゾクリッ  不穏な気配を感じて身を引こうとする千秋に、防刃ベストの隙間から脇腹に硬いモノが押し付けられる。  それに気づいた時には手遅れだった。  男の手に握られたスタンガンがバチバチッと嫌な音をたてる。 「な、なにを――ぐあぁぁぁッ!!」  反射的に立ち上がったところに、高電圧を浴びた。  硬直した身体は、すぐに膝から崩れてしまうのを、男はサッと受け止めてみせる。 「よし、いいぞッ」  男の声に物陰から宅配の配達員姿の男が現れる。  ふたりは協力して、素早く麻痺して動けない千秋を物陰へと運び入れた。 「う……うぅ、なにを――もごぉッ!?」  痺れて舌もまわらない千秋の顎を掴むと、強引に開かせた口の中にスポンジボールを押し込む。  口腔が埋まるほどの大きさで、舌も押さえつけられて息もできず、吐き出さないよう銀の粘着テープが口に貼られた。  そうなっては叫ぼうとも、わずかな呻き声にしかならない。 「んッ、むぐぅぅッ」  抗おうとする千秋を腹這いに押さえ込むと、両腕を背後で揃えさせる。  グルグルと粘着テープが巻かれて、両腕が一本の棒のようにされてしまう。  いまだ抵抗する両脚にも、同様に粘着テープが巻かれていった。  足首に太ももと粘着テープを巻き付けた両脚を折り畳み、今度は体育座りのように膝を抱えさせる。  その状態でさらに粘着テープを脚を胴体へと巻き付けていく。 「んーッ、んん――ッ!!」  あっという間に粘着テープで拘束されてしまった千秋にアイマスクを装着させて視界も奪うと、ふたりで協力して身体を抱えあげる。  脇には台車に載せられた電化製品の段ボールがあり、梱包材で満たされたその中へと千秋は格納されてしまう。  外見は段ボールだが、内側はスチールで補強されて防音性も高い。蓋を密閉されるとほとんど音が聴こえなくなる。  作業を終えた男は脱いだツナギを投げ入れて、今度は配達員の制服姿になって密封した段ボールを運びだすのだった。 「あれ、千秋はどこいったんだろう?」  追跡していた男を見失い戻ってきた春江とすれ違う、だが深々と帽子を被った男には気づかず、千秋を格納した段ボールはゴロゴロと台車に載せられて脇を通りすぎていった。  そのまま、段ボールは停車していた搬送用のトラックに移されると、車はゆっくりと走り出す。  そして、人知れず女性警察官は連れ去られていくのだった。  突然の拉致に、普段は冷静沈着な碧衣 千秋も動揺していた。  不意打ちをされたとはいえ、武道の心得のある彼女が抵抗らしいこともできずに連れ去られたのだ。  相手の手際はよく、言葉も交わさずに無駄な動きもせずに拘束していった。その手慣れた様子から、こうして人を拐うことに慣れているのがうかがえる。  プロの仕業と呼ぶにふさわしい相手で、恐らく春江が追っていった人物も仲間なのだと推測できた。 (でも、いったい誰が?)  警察官であるのだから、少なからず犯罪者には恨みを買っているだろう。  だけど、ここまで大掛かりな手段をこうじてくるような相手には覚えがなかった。  そもそも、仮に相手が犯罪組織なら身内に手を出された警察が厄介な相手であるのを十分に熟知している。彼らほど警察官に直接手をだすリスクを嫌うはずなのだ。 (なら、相手はそのリスクを恐れていない?)  推測をしてみたものの、やはり心当たりはなかった。  少なくともすぐに殺すつもりなら、こんな手間をかけないはず、そう自分にいい聞かせて動揺する心を落ち着かせようと努力した。 (――ッ、止まった?)  連れ去られてから、どのくらい時間が経過したのだろうか。  身体に伝わる振動は何度も変わり、ゴロゴロと台車を押すものへと変わっていた。  それが止まり、身体が軽々と持ち上げられて、硬く冷たい床に下ろされた。 ――ビリッ……ビリリッ……  身体の自由を奪っていた粘着テープが剥がされていく。  だが、視界も口も塞がれたまま、すぐさま四肢は押さえつけられる。 「んん――ッ!!」  抗おうにもゴツゴツとした男の手が手足を掴み、仰向けのまま大の字の状態で動けなくしてしまう。  武道の心得があるのだろう、無駄に力をかけず、千秋の動きを封じながら身体から防刃ベストを脱がして、腰から警棒などの装備を抜き取っていった。 ――ガチンッ!!  突然、右手首がなにかに挟み込まれる。男の手が離れても万力で固定されたかのようにピクリともしない。  すぐさま左手首、右足首、左手首と同様に続いて拘束されていった。  四肢を押さえていた男たちの手が離され、そのまま遠ざかっていく気配がする。 ――カツッ  男たちの気配が消えるのと入れ替わるようにして、反対方向から新たな気配が近づいてきた。  カツカツとヒールが硬い床を打つ音を響かせて近づいてくる。  それに呼応して、不意に千秋の身体が持ち上がった。まるで巨人に摘まみあげられたかのように軽々と宙に浮いていた。  空中で身体が起こされて、立った姿勢のまま今度は下に降りてくる。遊園地のアトラクションに乘ったかのようなスムーズな動きに、肩まである黒髪をふんわりと舞う。  先ほどの足音の主は目の前にいた。その細くしなやかな漆黒の指が千秋の顔から粘着テープを剥がしてスポンジボールを抜き取ると、アイマスクを外していった。 「うッ、眩しい……」  一面、真っ白な部屋だった。白すぎて床と壁の境界の判別がつかないほどで、部屋の広さが正確には把握できない。  そこで千秋の四肢を拘束しているのがロボットアームだと気づく。  宇宙ステーションや自動化された工場などで活躍されるもので、床や天井から伸びた四本のロボットアームが千秋を四肢を掴んで、空中で大の字の姿に固定しているのだった。  だが、それ以上に驚いたのが目の前にいる人物だろう。  ヌラヌラと妖しげな光沢を放つ漆黒のボディスーツを着込むのは十代の少女なのだ。  胸元まで垂れるウェーブを描く金髪が、シルクのように光沢を放っている。  彫りが深く端正な顔立ちに、蒼い瞳。手脚はスラリと長く、腰の位置は日本人には信じられないほど高い位置にある。  まるでフランス人形のような美少女がそこに立っていた。 ――猩々緋 有栖(ほうじょうひ ありす)  少女の名前を千秋は知っていた。  まず猩々緋の名をこの国では知らない者はいないだろう。  世界有数の巨大企業グループで赤ん坊のオムツから軍艦まで、幅広い製品に猩々緋グループは必ずといってよいほど関わっている。  そのグループの一翼を担う海運部門を指揮するのが猩々緋 有栖の父親である猩々緋 章次(ほうじょうひ しょうじ)である。  資源をもたず多くのものを輸出入に頼る島国である我が国には、多くのものが船で運ばれてくる。  そこを掌握する者が、政財界に大きな影響力を持つのは容易に想像できるだろう。  そんな大物が溺愛する愛娘が有栖であった。  都内の有名女学院に在籍し、頭脳明晰、才色兼備、クラブ活動を通して数々の賞やトロフィーを手にし、人工知能に関しての論文まで学会で発表するほどの才媛なのだ。 (そんな彼女が……なぜ?)  約三ヶ月前、春江とともに繁華街を巡回中にたまたま立ち寄ったコンビニで、千秋は有栖と出会っている。  ちょうど有栖が万引きをした騒ぎになっており、そこに居合わせたのだ。  騒ぎ立てる他校の女生徒たちの言い分通りに鞄から店内で売られていた美容品などが出てきた。  当人は無罪を必死に主張していたが、調べがつくまで彼女の身柄を確保する必要があった。  調査の結果、監視カメラの記録映像に騒いでいた女生徒らが有栖の鞄のなかに商品を忍ばせているのが確認され、無罪は証明された。  その間、猩々緋の名を出してくる有栖に対して、春江と千秋はいつも通りに扱い、特別扱いなどしなかった。  だが、無実が証明された際には、深々と頭を下げて謝罪していたのだが、その終始に有栖が不思議そうな表情を浮かべていたのが印象深い。  その後、猩々緋の名を聞き付けた署長らが顔を青ざめて謝罪に向かったらしいと署内では噂になっていた。 「詳しい話を聞かせて欲しいけど、まずはこれ……外してくれるかな?」  周囲に他の人影がないのを確認すると、極めて冷静になるように表情に気を付けながら、千秋は問いかけてみる。  だが、有栖はニコニコと楽しそうに見上げてくるだけで、動こうとしない。 「聞いているかな?」 「嫌でーす」  少し語尾を強めた再びの問いかけに、有栖は笑顔のまま拒絶の言葉を発する。  その可愛らしい顔に不釣り合いな嫌な笑みまで浮かべてきた。 「せっかく、捕らえてきてもらったのに放すわけがないじゃないですかぁ、あんまりバカなことを言って私をガッカリさせないで下さいねぇ」  ニコニコと上機嫌に空中に固定された千秋の周囲をまわりはじめる。  捕らえた獲物を観察して、どう料理しようかと考えているのだ。  だが、事態を把握しきれない千秋は、必死に少女を説得しようとする。拘束をといて自由を取り戻せないと彼女にできることは限られるのだ。 「捕らえてきてもらった……って、まさか貴女が首謀者なの?」 「そうですよー。有栖がパパにお願いして、拐ってきてもらったんですから」 「――なッ、わ、わかってる? それは犯罪なのよ?」 「えぇ、わかてますよぉ、でもぉ……それを、どうにかできちゃうのも知ってるんだぁ」 「えぇッ、ちょっと、なにやってるのッ!?」  背後にまわりこんだ有栖が抱きついてきたのだ。両手を前にまわしてワイシャツのボタンを外しはじめる。  戸惑う千秋をよそにワイシャツのボタンは次々と外され、ズボンのベルトまでもが抜き取られる。  あっという間に、ジジジッとズボンのファスナーまで下ろされてしまう。 「あぁぁ、や、止めなさいッ」  胸元をはだけさせられてレースがふんだんに施された濃紫のブラジャーが露になる。だが、胸元の盛り上がりはささやかだ。  ズボンの隙間から垣間見えるのは、同様にレースをあしらったお揃いのショーツだ。肌が透けて見える千秋のお気に入りのブランドの品であった。 「へぇ、コレ、触り心地いいね」 「あッ、だめッ、なに触ってるのよ、離れなさいッ」  振りほどこうと足掻く千秋に背後からピタリと張り付き、左手でブラジャー越しに乳房を揉み、右手はズボンに差し入れてショーツの股間を指先で触れてくる。  同性相手になれた手つきで愛撫しながら、嫌がる千秋の首もとに熱い吐息をかけながら耳朶がカプリと噛んでくるのだ。 「あッ、そこ、だ、だめッ」 「えぇ、そう言いながら、お姉さんのココ、熱く潤んできたよ」  布越しにあきらかに湿り気を感じられた。次第にクチュクチュと淫らな水音をたてるのに時間はかからない。  千秋の方は、予想以上に卓越した愛撫に戸惑いを感じていた。無理やり性行為を強要されて嫌悪を抱くべきなのに、身体が反応させられてしまうのだ。  細くしなやかな指が柔肌を這いまわり、まるで指先にセンサーでも埋め込まれているかのように千秋のツボを的確に探り当ててくるのだ。  その指使いは繊細で優しい。固く閉ざされた扉を優しくノックするように、強張る肉体をほぐし、弛緩させていく。 「あぁぁン、だめよぉぉ」  グッタリと身を預けてくる千秋の様子に、有栖は小悪魔的な笑みを浮かべると愛撫のピッチをあげていく。 「ねぇ、逝く? もう逝っちゃうの?」  股間をまさぐる指は、すでにショーツの中に侵入して秘裂の中へと埋没していた。  二本の指が蠢くたびに大量の愛液で満たされた内部がグチュグチュッと水音を響かせる。  そうして、親指は黒い茂みを掻き分けて、勃起しはじめた肉芽をノックして刺激を与えるのだった。 「あッ、あぁッ、だめッ、あぁぁぁッ」 「それ、逝っちゃえッ、逝っちゃねぇぇッ」 「あぁぁぁ、ダメ、ダメ、ダメぇぇぇぇッ、つぅぅぅぅッ」  ビクン、ビクンッと腰が大きく振られて、身体が跳ねた。  ブルブルと震えて硬直した肉体は、数拍おいて急に弛緩するのだ。 「あははッ、お姉さん、クールな顔立ちなのに逝くときは派手なのね」 「はぁ、はぁ、はぁ……うぅ……なんで、こんなことを……」 「教えてあげてもいいけど、まずは私を満足させてね」  再び、開始された愛撫に千秋は戸惑う。 「あぁ、逝ったばかりだから……」 「あれぇ、お相手さんは淡白だったりするの? こんなんじゃ、私は全然満足できないけどなぁ、さぁ、もっと逝かせまくってあげるから覚悟してよね」 「――ヒッ、あぁぁぁ、それ、ダメぇぇぇッ」 「うふふ、年上のお姉さんを相手にするのは初めてだから刺激的だねッ、存分に悶え狂わせてあげるから、いい声を聴かせてね」  クールな顔立ちを汗と涙で濡れ汚して、千秋は空中に磔にされた状態で、年下の少女に悶えさせられた。  彼女が果てても愛撫は止まず、大量の愛液を掻き出されながら何度も絶頂へと追いたてられる。  せめて無様な姿を晒しまいと歯を食い縛り、白手袋をはめた拳を強く握りしめる。  だが、すでに千秋の官能のツボを探り当てた有栖は、呆気ないほど簡単に彼女の決意を瓦解させると、宣言通りに悶え狂わせてしまうのだ。  もう狂ってしまうのかと恐怖するほどの官能の坩堝に突き落とされて、ついには潮まで吹かされてしまった。  グッタリとして脱力しきった千秋を、ロボットアームはゆっくりと床に下ろして膝をつかせる。  そして、両腕を背後に組ませると、四本のアームが連携して器用に金属製の拘束具を取り付けていく。  交差した前腕に幅広の枷を巻きつけて結合具にネジを当てるとクルクルと電動ドライバーのように回転させて閉めていった。  さらに鎖で繋がった枷を二の腕、首へと同様に装着させていく。  流れるように無駄のない動きで、まるで流れ作業で行われる組み立て行程を見ているかのようだった。  あっという間に、上腕と二の腕、首輪が十字の鎖で繋がれた拘束が施される。  その間、有栖はただ見ているだけだった。  室内に設置された36個のカメラからの映像からAIが独自に判断して実行しているのだ。  猩々緋グループの傘下には、ロボットに関する企業も数多くある。  それらから資材を集めさせると、自ら設計してプログラミングを施した学習型AIを造り出したのだ。  日々、ネットワークから情報を収集して学習する一方で、施設内の管理&運営をおこない、有栖の行為を各種機器をつかってサポートする。  先程の拘束具も千秋の体型をスキャンして、施設内の工作機械で独自に製造したものなのだ。 「ありがとう、アナタは日々、賢くなっていくわね」  手にした端末に話しかけると、デフォルメされた羊のアイコンが表示されて嬉しそうに跳ねる。  それを愛しそうに、有栖は画面を撫でる。 「さて、碧衣 千秋さん、貴女はどうかしらね、賢い方? それとも愚かな方?」  腰にペニスバンドを装着した有栖が、床に這いつくばる千秋を見下ろす。  人を見下ろすのに慣れた者の目だった。そこには蔑みも侮蔑もない、ただ自分とは立場が異なるモノを見つめる絶対強者の目なのだ。  今、その目には千秋の反応に対する、わずかな期待と好奇心の色が浮かんでいる。 「ふざけないでッ、愚か者は貴女よッ、こんな事をしでかした事を後悔させてあげる。それに、仲間が絶対にここを見つけてくれるわッ」  囚われの身となり半裸姿にされているというのに、千秋はキッと睨みあげる。  そんな彼女の姿に、満足そうに微笑むと、有栖はパチパチと拍手までしてみせる。 「素晴らしいわ、期待通りに貴女は自分の信念をもって行動できる方なのね。私という悪にも屈せずに正義を貫こうとする姿に感銘すら覚えるわ」 「それは、どういう……」 「だから、それがどこまで続くのかじっくりと鑑賞させてね」  ニッコリと微笑んだ有栖の背後で、ロボットアームが次々と立ち上がりはじめる。  さながら彼女から背から八本の脚が生えたように見えたそれは、後ろ手に拘束された千秋の両足を掴みあげると、軽々と逆さ吊りにしてしまう。 「きゃーッ、な、なにをするのッ」  その問いに有栖は昏い笑顔を浮かべたまま応えず、様々なアタッチメントを装着させた六本のロボットアームがせまる。  回転、振動、吸引、様々な機能を備えたアームが迫り、彼女の秘部へと次々と殺到していく。 「や、やめッ、あぁぁぁぁッ、嫌あぁぁぁぁッ」  機械による容赦ない責めがはじまった。 ――乳房には乳枷が装着されると上下から押し潰され、乳首に貼りついた吸引器が伸ばされた乳首に回転ローラーを当てて責め立てる。 ――肛門には拡張と浣腸を兼任するノズルが差し込まれて緑色の粘液が次々と注入されていく。腸内に注ぎ込まれた粘液は徐々に体温で温められるとゼリー状に固まっていくのだ。 ――そうして、秘唇には奇妙な形状をしたバイブレーターが迫る。無数のコブが並ぶ球状の先端が回転を開始して、その姿は硬い岩盤を砕く削岩用のドリルのようであった。膣内に侵入すると回転するコブで生身の男では与えられない刺激を与え、あふれでる愛液を撒き散らせていった。  逆人の字に吊られた女体が激しく痙攣して、絶叫をあげ続ける。 「あらあら、いろいろ学習してきたことを試したくってはしゃいでるのね。でも、まだまだ楽しむんだから、壊しちゃだめよ」  学習機能を搭載しているものの、手加減という概念をまだ上手く理解できていないようなのだ。  対象のバイタルは常に監視しているので命の危険はないのだが、精神の方が耐えきれずに失神してしまう。  完成からそうしたトライ&エラーを繰り返して、三人ほど潰してようやく物になってきていた。 「ぐあぁぁ、やめッ、やめさせてぇぇ」 「あら、もう降参なの? 呆気ないわね……ふぅ、ならいいわ」  有栖の合図で、すべての責めがピタリと止まる。  息も絶え絶えの千秋は、ペニスバンドを装着して立つ有栖の前へと下ろされていった。 「さぁ、咥えてくださいな」  逆さ吊りのまま言われるままに、目の前にある人造ペニスを口に含んでいく。そうして、屈辱の口腔奉仕を自らおこなうのだった。  それを見下ろしながら、有栖はロボットアームから手渡されたバイブを使い、ポッカリと口をあけた陰部を責めはじめる。 「んむぅッ、んん――ッ」  先ほどまでの荒々しい機械姦とは違い、女体を労るような優しい愛撫だ。  無惨に荒らされた膣壁を撫でるように弱振動を与えていく一方で、時にはあえてツボをズラして焦らしもおこなう。  そうした愛撫をうけて、次第に切なげな媚泣きが鼻先から漏れはじめていった。  そうして、徐々に千秋が絶頂へと昇らせていくのを複数のカメラのレンズがジッと捉えているのだった。


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