強者の定義 狙われた教壇のヴィーナス

【21】 消えぬ反抗の光と殺意の炎

 特別調教室へと連行された瑠華は、身に付けていたバスローブを剥ぎ取られて全裸にさせられていた。
 いまだにスタンガンの影響で痺れが残り、身体に思うように力が入らない。そうでなくても体力が限界にきていた彼女には抵抗する力は残されていなかった。

「うぐッ……」

 数人がかりで床へと押さえつけられると、改めて拘束をされていく。
 両腕を背後で組まされ、交互に重ねられる。前腕を覆うように幅広の拘束具が巻きつけられて自由を奪われた。
 さらには拳を強く握らされ、開かぬようにと小さな革袋まで被せられてしまう。

――ギチッ……ギチギチッ……

 拘束具のベルトが次々と締め上げられていく。そのたびに革が軋む音をたてて、彼女に再び自由を奪われていくことを実感させた。

(あと一歩……あと一歩で脱出できたのに……)

 沸き上がる無念さに悔し涙が浮かびそうになる。それを噛まされたゴム製の轡をギリリと噛み締め、必死に耐えるのだった。
 その細首へと奴隷の証である肉厚の首輪が装着された。

――カキンッ

 澄んだ金属音で施錠されたのが嫌でもわかる。日々の調教で刻み付けられた肉体は、ビクリッと反応してしまうのだった。

「うむッ……ぐぅぅ……」

 首輪の後ろにあるリングへと短い鎖が装着されると、強引に引き上げられた腕の拘束具へと連結されて拘束が強化される。

――カキンッ……カキンッ……

 そこにも南京錠をかけられた。
 強引に腕を動かそうとする瑠華であったが、鎖が引かれた首輪によって喉を締められてしまうのだった。
 その間、男たちは黙々と作業をしていた。
 以前なら隙あらばと瑠華へと好色の目を向けて、我先にと手を出してきていた彼らだった。
 だが、今は怒りがおさまらぬ様子の将尊をチラチラと盗み見ては、怯えたように作業を急いていた。

「次はそっちだ、早く準備しろよ」
「わかってるよぉ、焦らせるな」
「シッ、黙って作業しろッ」

 彼らが焦るには理由があった。かつて、メンバーのひとりが将尊の逆鱗に触れて殺されていたのだ。

『俺様専属の兵隊が欲しいッ』

 その将尊の要望に応えて、常磐によって集められたのが彼らだった。
 それぞれの地元では悪事のかぎりをつくし、大いに恐れられた少年たちだった。
 そんな連中が集まれば、他の者に舐められないように強気に見せるのは予想されることだった。

『ここでは絶対のルールがあります。将尊様には絶対服従することです』

 事前に常磐は注意事項を伝えていた。だが、それを守れずに将尊に対して横柄な態度をとった者がいたのだ。
 その者の末路は悲惨なものだった。すぐに拘束され、陰惨なリンチへとかけられたのだ。
 目を背けたくなる拷問によって、身体を切り刻まれ、心を砕かれていった。そして、無様に命乞いをはじめると、将尊は愉快そうにメンバーの前でなぶり殺していったのだった。
 その光景にメンバーの多くが強い憤りを感じていた。だが、将尊の背後にそびえる猩々緋グループの威光に、密かに握りしめられた拳も下ろされることになった。
 そんな彼らに将尊に対する強い忠誠心を求めるのは無理は話だった。
 元々は猩々緋グループの特権で甘い汁を吸えるだろうと群がった者たちだったのだが、主である将尊は部下に褒美を与えるどころか、何事も独り占めしていた。
 それに不満を見せれば先の者のような悲惨な末路をたどるのがわかっていた。
 それに加えて監督役の常磐が、軍隊並に厳しい規律の締め付けはじめたので、彼らの不満はたまる一方だったのだ。
 彼らはその憂さ晴らしに将尊や常磐の目を盗んでは監禁されている美女たちに手をだし、高価な食材や部材を横流ししては懐を温めていた。

(くそぉ、常磐の野郎、必要な時にはいや柄ねぇなぁ)

 普段は煩わしい常磐であったが、将尊を抑えることができるのは彼だけだった。
 会長から直々に派遣されてきた彼には、さすがに将尊も手荒な真似ができなかった。
 その彼も今回の騒動の後始末でまだ来る気配はなく、彼らは将尊の怒りの矛先が自分達にこぬようにと息を潜めるしかなかったのだった。

(それにしても、くそーッ、この女もまた壊されまうのかよぉ、もっと味わいたかったなぁ……あぁ、勿体ねぇなぁ)

 以前にも常磐不在に最中に、将尊が怒りにまかせて奴隷の女を壊してしまったことがあった。その度、密かに処分を命じられた彼らだから、このまま将尊を放置すれはどうなるのか容易に想像できた。
 名残惜しそうにスラリとした長い美脚を掴むと、ふたりがかりで強引に左右に開かせる。その間に1メートル幅の鉄棒を運び込むと両端へと足首を縛りつけていく。
 そして、頭上から下ろされた鎖を鉄棒へと連結させると、天井に設置されたウィンチによって鎖を巻き上げはじめる。

――ジャラジャラジャラ……

 金属音を響かせながら鉄棒に括られた瑠華の両脚が引き上げられいく。
 徐々に腰が浮び、背が床から離れていった。床から身体が離れるたびに足首への負担が増していった。

「うぅ……くぅぅ……」

 ウィンチに止まる気配もみせずに、ついには瑠華の頭部までもが床を離れてしまう。
 艶やかな黒髪が逆立ち、完全に吊り上げられた裸体がユラユラと前後に揺れる。
 すぐに頭に血がのぼりはじめ、息苦さに眉間にシワが寄ってしまう彼女だが、目の前に将尊が立つと弱音など見せられなかった。

「チッ、愚図どもがッ、邪魔だから退けよッ、常磐が待っているはずだから、とっとと出ていけッ」

 準備を終えた部下たちを、将尊は労うことはない。それどころか、邪魔者として早々に特別調教室から追い出してしまう。

 無事にその場から離れられることに安堵する者、瑠華の裸体を未練がましく見る者、将尊の態度に憤りを感じる者と反応は様々だが、その場で不満を口にする愚か者はいなかった。
 ゾロゾロと出ていく部下たちの姿に、将尊は苛立ちを隠さず、舌打ちをうってみせる。

(チッ、無能な奴らめッ、お前らには、これから常磐の厳しい処罰がおりるからなッ。まったく、どいつもこいつも使えぬ奴ばかりだな。こんな使えぬ奴らなど処分して、もっと使える連中を揃えさせるか……)

 先程、見かけた会長直属の精鋭たちを思い出す。子飼の部下たちがみすぼらしく見えてしょうがなかった。
 警官や兵隊経験者で構成され、巨大グループの暗部を担う彼らと比べるには、士気も練度もあまりにも違いすぎる。だが、そのレベルをゴロツキ上がりの彼らに求めるのは酷というものであった。
 だが、そんな理屈は将尊には関係なかった。

『そこに良いモノがあるのだがら、それを手にするのは当たり前』

 そんな子供が人様のオモチャを欲しがるのと大差がない思考の持ち主なのだ。始末の悪いことに、将尊の背後にはそれを実行できる財力と権力を持つ者がおり、それを咎められる者もいなかった。

(ふん、俺様が会長に……いや、爺がくたばって親父が会長になったら、すぐに俺様の直属部隊にしてやるさ)

 将尊にしてみれば病床にあるという会長が亡くなれば、長男である自分の父親が会長になるのは確定していることだった。そうなれば今まで以上に好き勝手できると思っているのだ。

(まぁいい、今は主としてこの身の程知らずな牝に罰を与えてやらないとなッ。面倒なことは全部常磐に押し付けてやるさ、その為にあの男はいるのだからなぁ)

 会長である祖父が海外の貧民街から連れ帰ってきたという話だが、そんなどこの馬の骨かもわからぬ血筋の男になど興味はなかった。

(雑用係としてコキ使ってやったのに……アイツも肝心な時にいない無能者だったなッ)

 将尊にとって血筋や家柄が全てだった。
 生まれながらの強者に周囲が奉仕するのが当たり前だと思っていた。

(そうだッ、今回の件でアイツの管理不届きで責任を取らせればいいッ、うひひッ、口煩い奴が消えて一石二鳥だぜッ)

 自らの名案に満足すると棚に並ぶ数々の責め具の中からお気に入りの鞭を手に取って瑠華の前へと向かう。

「おらッ、牝のクセに好き勝手やってくれたよなぁ、瑠華センセよぉ」

 目の前には鉄棒に括りつけられて逆さ吊りにされている瑠華がいた。開脚状態で縛られているために秘部を隠すこともできず、憤辱に美貌を歪ませている。
 その姿にニンマリする将尊。その頭の中から他のことは霧散していた。

「瑠華ぁ、俺様のチ×ポで散々よがり狂ってたくせによぉ。あれだけの事をしたんだ、覚悟は出来ているんだろうなッ」

 鞭で床を打ち付けて大きな打撃音を響かせると、唾を吐き散らしながら恫喝する。
 そうやって将尊は今まで拐ってきた女たちの顔を恐怖に顔を青ざめ、震え上がったたせてきたのだった。
 だが、目の前の瑠華は違った。怯えるどころかギッと睨み返してきたのだ。

「――なッ!?」

 それは拘束されて口枷まで噛まされている瑠華にとっては、精一杯の反抗だった。
 だが、その効果は彼女が想像していた以上の効果を発揮していた。
 抵抗の芽を完全に摘み取り、もう屈服するしかないと思っていた将尊である。
 そもそも圧倒的優位にある強者である自分に対して、従わぬ相手がいることが理解できない少年であった。
 だから、瑠華からの予想外の反抗に将尊はしばらくポカンと間抜けた表情を浮かべてしまっていた。
 ようやく脳が事態を理解すると、ニキビ面が激しく歪みだす。

「……な、な、な、なんで……なんでだよぉ」

 思い通りにならない存在が信じられず、憤りを感じてしまう。太く短い指で自らの頭をかきむしりだした。

「俺様は強者なんだぞッ、選ばれた者なんだぞぉぉ、それなのに……それなのに、なんでそんな目で俺様を見やがるんだよぉッ」

 将尊が怒りのままに手にしていた鞭を振り下ろした。
 乾いた音が室内に鳴り響き、縄目から突きだされた乳房へと紅い筋が刻まれる。

「うぐぅッ」
「そうだッ、そうだよぉ、泣けよぉ、泣き叫べよぉ、そして俺様に媚びた目で赦しを請えよぉッ」
「ぐむぅッ、ぐぅぅッ」

 血走った目で唾を撒き散らしながら、将尊は狂気にとりつかれたようの鞭が振り下ろし続ける。
 激しい痛みにのけ反った裸体がキシキシと鎖を軋ませながら激しく揺れる。それを追うように容赦ない鞭の連打によって瑠華の全身が痛々しい鞭痕が刻まれていった。

「――うぐぁぁぁッ」

 時おり、ひときわ敏感な乳首や秘部へと直撃すると、ひときわ激しい呻き声を響き渡る。
 その反応に狂気の笑みを浮かた将尊は、執拗にそこばかり責め立てはじめた。

「オラオラッ、どうだッ、痛いだろう? ぐふッ、痛いよなぁぁ」

 憑つかれたように鞭を振り続けていた将尊が、ようやく鞭が止めた。息を乱し、全身に汗をかいた彼の前には、全身を真っ赤に染め上げられた瑠華の無惨な姿があった。

「はぁ、はぁ、はぁ……ど……どうだぁッ、お、思い知ったかよぉ」

 乱れた黒髪が美貌に張り付け、グッタリとしたように瑠華は動かない。滲み出た血が柔肌を伝い、ポタリポタリと床へと滴り落ちていく。
 その陰惨な光景に将尊はニンマリと笑みを浮かべると、彼女の髪を掴んで美貌を覗きこんだ。
 そこには痛みに歪む美貌があった。だが、その瞳に宿る反抗の光は消え去るどころか、ますます輝きを増していた。
 乱れた髪の隙間からギッと将尊をにらみ返され、鋭い眼光で射ぬかれた将尊は思わず手を離して後ずさっていた。

「な、なんでだッ、なんでだよぉッ」

 今まで拐ってきた女どもは反抗的であっても、ここまですれば泣き叫んで赦しを請いはじめていた。
 心身に痛みと恐怖を刻み付けられると
、あとは鞭をチラつかせるだけで自らの股を開き、媚びた眼差しで将尊を求めてきたものだった。
 だが、瑠華は鞭を振るえば振るうほど、泣いて赦しを乞うどころか憎悪を強めていく。それが将尊には理解できないものだった。

「くそッ、くそッ、くそッ、そんな目で俺様を見るんじゃねぇッ」
「うぐぅぅッ」

 怒りにまかせて瑠華の腹部へと拳をめり込ませされ、吊られた裸体がくの字に折れ曲がる。
 そのままサウンドバッグのように殴りつづけるのだが、彼女が目の前の暴君を睨み付けることを止めることはできはしなかった。
 思い通りにいかぬ事態直面して、将尊の苛立はピークに達していた。
 血が滲むほど頭皮を掻きむしっていた動きが突然、ピタリと止んだ。そのままヨロヨロと部屋の隅へと歩き出す。

「……こんなんじゃ……こんなんじゃ足らねぇ……もっと、もっと、この女の心を折らねぇと……」

 ブツブツと呟きながら将尊が向かった先にあるのは、今まで使っていた責め具とは異なる禍々しい雰囲気を漂わせている品々だった。
 錆の浮いた万力や五寸釘、ノコギリやハンマーにいたっては乾いた血の跡が見受けられる。
 それらは、常磐が来るまで日常的に使われていた拷問器具であった。
 それを使いだすと将尊の暴力性に歯止めが効かなくなってしまい、今まで何人もが責め殺され、密かに処分されていた。広大な敷地内にある雑木林の下には、その犠牲者が埋められてるのだった。
 会長直属の常磐が配属されてからは使用を禁じられていた品々だった。将尊はその中からガスバーナーを手に取った。
 そして、近くに置いてあったバケツらしきモノを手にすると、将尊は戻ってきた。
 ガスバーナーを手にヨロヨロと歩み寄ってくる姿に、流石の瑠華も表情を青ざめさせる。
 脅しだと思いたかった。だが、今の将尊のゾッとする澱んだ目をみると、正気だとは思えなかった。

――ボッ

 ノズル先に炎が点火されると、青白い火柱を吹き出しはじめる。轟音とともに青い炎が目の前に迫ると、恐怖で身体が震えてしまいそうだった。
 口枷を噛み締めて必死に耐える瑠華であったが、強張ってしまう表情は隠せなかった。

「ぐふッ、ぐふふッ、そうだぁ、そうだよぉ、やっと怯えてくれたなぁ……ホラ、ホラ、鼻が焼き切れちまうぞぉ」

 眼前に迫る炎から逃れるように必死に顔を背ける瑠華。舞った黒髪が炎で焦げる嫌な臭いが立ち込める。

「うぅぅ……」
「うひひひッ、安心しろよぉ、そんな簡単には殺したりはしないからなぁ」

 怯える様子にニタリと笑みを浮かべると、床に置いてバケツへと炎を向ける。その中には炭が詰められおり、鉄棒が何本も突き立てられているのがみえる。それを熱しはじめたのだった。

「センセがよぉ、二度と逃げ出したいなんて思わないようにしてやるよ。恋人に見せられない姿にされたらさぁ、流石にもう諦めるだろ?」

 充分に熱されたバケツから鉄棒のひとつを引き抜かれた。赤く熱っされた先端には紋様と文字らしきものが刻まれているのが見える。

(まさか……)

 驚きと恐怖に目を見開く瑠華。その反応に将尊が残忍な浮かべる。

「あぁ、流石は瑠華センセだなぁ、理解が早くて助かるよぉ。この焼き印で、今からその綺麗な肌に俺の名前をつけてやるからなぁ」
「――うッ」
「ウヒヒッ、これで誰が見ても俺様のモノだってわかるよぁ、婚約者なんかに会いたいなんて馬鹿な考えもしなくなるだろう?」

 必死に身をよじり、逃れようと足掻く瑠華だが、拘束具は緩む気配もなく、ギシギシと軋む音を虚しくさせるだけだった。
 恐怖に美貌を歪ませる瑠華の胸元へと赤く熱せられた焼きごてがゆっくりと迫る。

「おらッ、暴れると顔にも焼き印をいれるぞッ」
「――うぐーッ」

 苦悶の悲鳴が響き渡り、吊られた裸体が激しく仰け反った。
 肉の焼ける嫌な臭いが周囲に立て込める中、将尊はゆっくりと焼きごてを引き離すと、その成果にニタリと不気味に笑った。

「どうだッ、ウヒヒッ、見てみろよぉ」

 瑠華の髪を掴ん無理やり胸元を見せる。豊満な乳房には猩々緋グループのシンボルである幻獣の猩々をあしらったマークと将尊の文字が焼き付けられていた。

「わかったかよッ、瑠華は俺様だけのもんだぞッ、もぅ誰にも渡さねぇッ、一生俺様の牝奴隷として飼ってやるからなぁッ」

 自分の身体に刻まれた無惨な焼き痕。それを茫然と見つめていた瑠華の両目から涙がポロポロと溢れだした。
 その反応に彼女の心をへし折ったと確信した将尊は狂喜した。

(これで、もぅ、本当に彼とは会えなくなってしまった……)

 脱出の際に、理性ではもう会えないと既に諦めていた。
 だが、天涯孤独だった彼女を支え続けてくれた彼を、いくら覚悟を決めたといえ簡単に諦めるきれるようなものではなかった。

――なにものにも代えがたい宝物のような存在。

それと心の奥底で僅かに繋がっていた僅かな希望。それが今のでプツリと切れてしまったのが実感できた。
 その事実はとても寂しく、悲しいものだった。
 将尊はさらにそれを踏みにじってくる行為をした。

「あぁ、良いことを思い付いた、瑠華の婚約者を呼び寄せて一緒に飼ってやるよ、毎日、俺によがり狂わされる瑠華の姿を見せられて悔しがる姿を楽しんでやるからなmッ」

 名案とばかりに瑠華に語ると、将尊は愉快そうに笑う。父親の権力を使えば、グループ傘下の社員ひとりをどうにかするのは雑作もないことだった。

――だが、彼はわかっていなかった。

 自分の身よりも大事なものを持っている人間がいること。
 そして、それに手を出すことの危険性を想像すらできなかったのだ。

(……殺してやりたい)

 今まで瑠華は人をここまで憎らしいと思ったことはなかった。
 大事にしていた宝物のような存在へと危害をくわえると宣言された。その事が目の前の哀れな少年を躊躇なく殺せるまでに殺意を高め、ドロリとした憎悪が瑠華の清らかな心を染めていく。
 痛みと悲しみで涙の止まらぬ瑠華の瞳に、ゆっくりと殺意の炎が灯っていく。
 その事実に自分の行為に酔いしれる将尊が、気付くことはなかった。


もし、読まれてお気に召しましたら
よかったら”拍手ボタン”を
押して下さいませ。


web拍手 by FC2