強者の定義 狙われた教壇のヴィーナス

【18】 理性は崩れ、共に堕ちていく

 瑠華の前に立つ琴里は、奇異な姿をしていた。
 金属製の首輪がはまる首もとから足の先まで、光沢を放つ漆黒のボディスーツに覆われていたのだ。
 少女の素肌に張り付くように全身を覆うラバーは、胸の膨らみや引き締まった腹部の細かな隆起も浮き立たせるほど密着しており、手足には枷が下半身には股間を覆うプレートとベルトで構成される銀色の貞操帯がはめられていた。
 それぞれ南京錠で施錠されており、股間のプレートからは黒光りする極太のディルドウが生えていた。表面に浮き上がる血管まで再現したリアルな造形の品で、可愛らしい少女の腰から生えている醜い怒張のアンバランスさが、より今の少女の姿を無惨に見せていた。

「……こ、琴里ちゃん……その姿は……」

 琴里の姿に茫然としてしまう瑠華の様子に、彼女を膝の上に乗せ上げている将尊が突き出た腹を揺すって笑う。

「ウヒヒヒッ、よく似合ってるだろう?」
「……あなた、よくも……」

 キッと背後の将尊を睨み付ける瑠華。その瞳には、強い怒りと共に理性の光が戻っていた。

「チッ、なんだよぉ、従順な様子を見せてたくせに、まぁだ、そんな目で俺様を睨むのかよッ」

 瑠華の反抗的な態度に、将尊は不機嫌そうにニキビ面を歪めていく。

「まだまだ躾ないとダメみたいだなぁ、もっと時間をかけてキツい調教をしてやるからな」
「――なッ、それじゃ、約束と違うわッ」
「はぁ? おい、常磐と何を約束したのか知らねぇが、約束したのはアイツとだろ? だがなぁ、安心しろ、ソイツには興味はねから、俺様は指一本触れてはいねぇよ。鍵を持っているのも常磐だしな」

 将尊の言葉に一度は琴里へと視線を戻す瑠華であったが、目の前の少女の様子はどこかおかしかった。
 目の焦点が合っておらず、口元からはヨダレまで垂れ流している。意識が朦朧としているようなのだ。

「まぁ、ソイツ、いろいろと小煩いからなぁ、グフフッ、だから食事に薬を盛らさせたけどなぁ。瑠華にも使ってる強力な媚薬も混ぜさせたから、辛そうに腰を揺すっているだろ?」

 言われてみれば、少女の腰が切なげに揺れていた。
 そのたびにリアルに男性性器を模したディルドウが、陽の光を浴びて妖しく光を放つ。

――この少女を、男たちの魔の手から助けたい……

 その一心が、これまでの暴虐の嵐にも瑠華を耐えさせ、なんとか狂い堕ちぬように正気を保させていた。
 だが、知らぬ間に無惨な姿にさせれた琴里を前にして、湧き上がる絶望感と無力感が瑠華の心にピシリッと音を立ててヒビを入れていく。

「なぁ、可哀想だろう? その口で少し楽にしてやったらどうだ? 瑠華が大好きな俺様のを型どった特注品のディルドウだから、見てるだけでも口が疼いてくるだろう?」
「な、なにを言って……い、いやッ……あぁ、止めてッ」

 頭部を背後から掴まれて、無理やり前に向けさせる。男たちはこの上、凌辱の輪に少女を加えようと言うのだ。
 激しく嫌がる瑠華の口元に、部下の男たちに誘導された琴里のディルドウが迫ってくる。

(くぅッ……い、いや、いやよッ)

 強引に口を開けさせようと男たちの手が瑠華の顎を掴み、鼻を摘まむ。
 それでも歯を食いしばって必死に拒もうとするのだが、彼女を抱き抱える将尊が挿入したままの腰を突き上げはじめるとそれも叶わなかった。
 グリグリとGスポットを重点的に責められると、耐えきれずに喘ぎを洩らしてしまう。そこを狙って強引に押しこめられたディルドウが、美唇を押し広げて口腔へと侵入してきた。

「うぐッ……うッ、うぐえぇ……」

 グイグイと押し込まれてくる長大なディルドウに、瑠華は喉を突かれて激しくえづいてしまう。
 だが、連日繰り返されたフェラチオ調教によって順致させられてしまった今では、目尻に涙を浮かべながらも徐々に根元近くまで受け入れてしまうのだった。
 苦しみに涙を流す瑠華とは対照的に、琴里は頬を紅潮させて歓喜に身を震わせていた。
 ディルドウは双頭の形状になっており、挿入を繰り返すことで琴里へと挿入された部分がピストン運動する仕掛けになっていたのだ。
 甘美な刺激にウットリとする少女に、将尊の部下たちは乾いた笑みを浮かべあった。

「へへ、大好きなセンセーに咥えてもらえて、良かったなッ」
「ほら、腰を振ってみろよ、もっと気持ちよくなるぞ」
「あぁ、その気持ち良さは、俺らも保証してやるぜ」

 囃し立てながら、男たちは琴里の腰を掴んで前後に揺らし始める。
 その動きに合わせて挿入されているディルドウが前後に動いき、媚薬で激しく疼く膣壁を抉っていく。

「あぁン……イイ……うふン、気持ちいい、も、もっと……もっとしてぇ」

 琴里の腰が、より強い刺激を求めて大胆に前後に振られていった。
 すでに男たちの手が離れていたが、その腰の動きは止まらる様子はない。それどころか琴里は敬愛する女教師を両手で掴むと、遠慮なしに口からジュボジュボと出し入れを繰り返しては沸き上がる肉悦に浸っていく。
 対する瑠華も調教で覚え込まされた嗜虐の悦楽に次第に囚われていき、激しいイラマチオを受けながらも鼻先からは甘い媚声を響かせていった。
 そんなふたりの様子に、将尊はニキビ面に満面の笑みを浮かべると、自らも腰を突き上げて瑠華の尻肉に腰を打ち付けてパンパンとで乾いた肉音を響かせはじめる。

「そら、そらッ、もっと腰を振ってみせろよッ」
「うふ、うむぅぅ……ん、んぐぅ」

 すっかり開発されてしまったGスポットを責められて、瑠華はジュボジュボと頬をすぼめてディルドウを美唇でしごきあげながら、もどかしげに拘束された不自由な身体を揺する。
 乳枷で根元を締め付けられた双乳をユサユサと弾ませ、卑猥に蠢く腰の動きが次第に激しくなっていく。
 激しいエクスタシーの波が、すぐそこまで迫っていた。だが、瑠華がその絶頂を味わうことはなかった。
 寸前になって将尊が瑠華の腰を持ち上げると、秘裂から肉棒を抜き去ってしまったからだ。

「――ぷはッ、あぁン、い、いやぁぁッ」

 思わず咥えていたディルドウを吐き出して官能で潤んだ瞳で背後へと視線を向ける。
 だが、ニタニタと下卑た笑いを浮かべる将尊の顔を見ると、靄のかかっていた意識が一瞬だけ理性を取り戻す。

「グフッ、どうしたよぉ、なんか俺様に言いたいことが、あるんじゃないのかよ」
「くぅぅ……あッ、あぁぁ………」

 グリグリと亀頭で秘裂をなぞられて、悔しげに唇を噛んだ美貌が歪む。苦し気に眉根を寄せて、すぐに堪えきれずに切なげな媚声を洩らしてしまう。
 連日投与された媚薬の効果で、感じやすい肉体に改造されてしまっていた。心でどんなに抗おうとも、身体は肉悦を求めて物欲しげに腰を振ってしてまうのだ。
 それが悔しくてたまらず、瑠華は込み上げる嗚咽に肩を震わせた。

「オラッ、オラッ、素直になれよ。どう言えば良いか、散々教えてやっただろう?」
「あぁンッ、い、いやぁぁッ」
「グフフ、身体同様に心も素直になって俺のモノになっちまえよッ」

 肉茎を擦り付けられる秘裂からは愛液が際限なく溢れで、肉棒が動くたびに透明な糸を引きながらヌチャヌチャと淫音を響かせる。
 絶頂をはぐらかれ続けて、今にも気が狂いそうな瑠華であった。だが、沸き上がる別の感情がわずかにそれに勝っていた。

――それは怒りであった

 暴虐を繰り返す将尊も、自由を奪われて反抗できぬ自分を集団で凌辱してくる男たちも許せなかった。
 だが、それ以上に今は自分愚かさが一番許せなかった。

――囚われて厳重に監視されてもいた……

――助けがくる望みもなかった……

――だから、常磐と交わした約束にわずかな希望を抱き、騙す為と称して自ら調教を受けいれた……

――それも琴里を淫獣たちの毒牙から守りたかったからだ……

 だが、その選択の結果が、今の琴里の姿を作り出してしまっていた。
 瑠華自身も、連日受けた媚薬と調教によって肉体を淫らに改造されしまい、少しでも気を抜けば肉欲を求める牝犬へと成り下がりそうなのだ。

(――悔しいッ、悔しいッ、悔しいッ)

 噛み締める唇からは血が滴り、悔し涙で視界が滲んでしまう。
 下卑た笑いを浮かべる男たちに囲まれる中、このまま気が狂って死んでしまえればどんなに楽だろうか。最後まで踏みとどまっていた瑠華の理性の壁も、ついに崩れそうだった。
 そんな中、そっと瑠華の頭を優しく抱き抱える存在があった。

(――ッ!?)

 見上げれば目の前の琴里が、瑠華を抱き締めていた。
 まだ瞳に理性の光が戻らぬままの少女であったが、それでもその手は優しく瑠華の頭を撫でてくる。

「こ、琴里ちゃん……」

 涙を流しながら見上げる瑠華に、少女は応えるようにニッコリと笑みを浮かべてみせる。

「あぁ、琴里ちゃん……ごめんなさい、あなただけでもと思っていたのに……」

 涙ながらに謝罪する瑠華に、琴里は屈んで首を振る。そして、そのまま柔らかな唇を重ねてきた。
 突然のことに目を見開いて驚く瑠華であった。だが、それを拒みはしなかった。
 優しく触れてくる唇の感触が、今はただ心地よく、ひび割れた瑠華の心の隙間にジンワリと染み込んでくるようだった。

「あぁン、瑠華さん……んッ、うふ」

 普段の瑠華なら同性の、それも妹のように想っていた少女と口づけなど交わさなかっただろう。
 だが、寝る間もろくに与えられずに凌辱され続けた瑠華の心身は、すでに限界まで疲弊しており、自責の念にも囚われた彼女の心は壊れる寸前であった。
 だから、これが現実逃避でしかないとしても、今の彼女には救いが必要だったのだ。

「あぁン、琴里ちゃん……」

 挿し入れられる舌を受け入れ、ピチャピチャッと唾液を交えながら舌を絡めていく。
 次第に激しくなっていく女同士の熱いキスに、思わず周囲の男たちも度肝を抜かれて思わず見入ってしまっていた。

「瑠華さん……好き……」
「んんッ、琴里ちゃん、わたしもよ……」

 自らも少女に女キスを求めていく瑠華の変貌に驚く男たち。彼らに瑠華の心の危うさを理解できるはずもなく、その目には女同士の淫らなレズ行為として映り、ただ興奮していた。

「おいおい、女同士でお熱いじゃねぇかよ」
「あぁ、俺たち相手にしてるより、凄いのめり込みようだな」

 目の前で繰り広げられる恋人同士のような情熱的な抱擁に、男たちは囃し立てていく。
 状況を理解できていないのは将尊も例外ではなく、同じく下卑た笑い声を響かせて目の前の淫らな行為に喜んでいた。

「なんだよぉ、コイツも仲間に入りたいのかよ、グフフッ、しょうがねぇなぁ」
「――んんッ!?」

 将尊はキスを交わし続ける瑠華の腰を一度持ち上げると、ニヤリと残忍な笑みを浮かべて再び挿入を試みる。
 だが、怒張の切っ先が押し当てられたのはアナルであった。
 そのまま瑠華の腰が落とされていくと、毒キノコのように不気味に傘開く亀頭が固く閉ざされた菊門を押し広げて入っていく。

「ほぅら、瑠華のケツ穴が俺様のチ×ポを嬉しそうに飲み込んでいくぞ」
「うぐぅぅ……あぁぁ……」

 将尊の手が離れても、瑠華は沈みゆく自分の身体を止められなかった。
 凌辱され続けた足腰には力が入らず、止めるどころか自らの体重も手伝ってズブズブと排泄器官で肉棒を咥え込んでいってしまう。

「くぅぅン……あッ、あぁン」
「グヒヒッ、すっかり瑠華もケツでハメられるのが大好きになったなぁ、グイグイと俺様のチ×ポを嬉しそうに締め付けてきやがる」
「うぐぅ、くふぅぅ……」

 再び細腰を引き寄せられて、挿入が深められていく。S字結腸を越えて直腸まで侵入してくる圧迫感に、瑠華が顎を仰け反らせる。
 だが、深々とアナルでの結合を果たした将尊は、それ以上は責めてこなかった。
 ニタリと不気味な笑みを浮かべると、瑠華を抱きかかえたまま芝生の上でゴロリと横たわる。

「――あぁン」
 
 アナルを貫かれたまま将尊の上で仰向けになる形になった瑠華、その視界いっぱいに青空が広がっていた。

(あぁ……あれだけ望んだ建物の外にいるのに……)

 囚われてから、何度、建物の外へと抜け出す手段を考えたことか。
 だが、実際に外に出てみれば周囲は深い森に囲まれて民家すら見えない。いくら叫ぼうとも聞きとめる者もいないだろう。
 この隔離された場所にいるのは、自分を陥れ、己の肉欲を満たす性奴隷に仕立てようとする者ばかり。その中で唯一、琴里の存在だけが瑠華の心を正気へと繋ぎとめ、癒してくれていた。
 その琴里が愛しい笑顔を浮かべて視界に入ってくると、ゆっくりと覆い被さってきた。

「瑠華さん……大好き」

 少女は頬に手を添えて唇を重ねてくると、貞操帯に装着されたディルドウを秘裂へと押し当ててくる。
 歪んだ形であれ、今の瑠華には琴里のぬくもりを感じられることが嬉かった。

「くふン、あン、琴里ちゃん……きてぇ……」

 自らも脚を広げて、少女のディルドウが迎え入れる瑠華。だが、すでに腸内に押し入っている極太の肉棒によって腹部は圧迫されていた。そこに同サイズのディルドウがはいってくるのだ。
 その圧迫感は凄まじく、はじめて体験する二本挿しに流石の瑠華も半ば白眼を向いて舌を突き出してしまう。

「うッ、うぐぅ……ぐえぇぇッ」

 それでも挿入は止まらず深まり続ける。そして、ついに瑠華の身体を深々と貫いた。

「あぁン、入ったぁ……入ったわ、瑠華さん」
「あぁ……あがぁ……ぐぅぅ……」
「グフフ、喜びすぎて声も出ないのかよ。じゃぁ、そろそろ俺様も楽しませてもらうからな」
「ひぐぅ……ひぃッ」

 アナルを貫く将尊が、ゆっくりと腰を使いはじめる。それに誘われるように琴里も同様に腰を振りはじめた。

「そら、そらッ、嬉しそうに啼いてみせろよ」

 薄い肉壁を隔てて挿入を繰り返す二本の怒張に、瑠華は狂ったように悶え苦しむ。
 だが、将尊はおろか琴里の腰も止まる気配はない。激しく興奮した様子の少女は、荒い吐息をつきながら唇を重ねてくる。

「うむぅ……うぐぅぅ……」

 琴里の舌先が絡みつくように瑠華の舌を愛撫し、少女の細い指が全身を優しくまさぐっていく。
 これが男たち手であれば反抗心が沸き起こるのだが、愛しい少女によるものだと思うと今の瑠華は無条件で受け入れていた。
 それに指先は的確に瑠華の官能のツボを刺激してきた。まるで瑠華の心が読めるかのように刺激を与えてくる指の動きに、今まで感じたこともない甘い牝の喜びすら感じはじめていた。
 脳が蕩けていきそうな甘い愛撫に、瑠華は嬉し涙すら流していた。
 苦しい現実から逃れるように、少女が与えてくれる肉悦に溺れ、ただ、ただ悶え啼いた。

「おおぅ、凄い締め付けで、喰い千切られそうだぁ、グヘヘッ、教え子たちにサンドイッチにされるのが、そんなに嬉しいかよ」
「あぁン、もうダメぇぇ……あぁ、瑠華、イッちゃうのぉ……イカせてぇぇ」

 今までにないほど激しく乱れる瑠華の反応に、将尊はニンマリと笑みを浮かべて気を良くしていた。耳元で瑠華の心を汚そうと囁き続けた。
 だが、すでに彼の言葉も耳に入らぬ状態に瑠華はなっていた。うわ言のように歓喜の牝声を放ちながら、淫らに腰を振っては肉悦を貪り続けていたのだ。

「ぐぅぅッ、そらよッ、お望みどおりにイカせやるッ」
「ひッ、ひぐぅぅッ」

 瑠華が乱れる姿に興奮を抑えられず、将尊が雄叫びと共に射精を開始する。
 白濁の精を直腸に注ぎ込まれて、拘束された瑠華の身が激しく仰け反る。
 そこに琴里のディルドウが子宮深くまで押し込まれ、その指先が硬く充血した肉芽を摘まみあげていく。

「あぁ、ダメぇぇッ、イッちゃうぅぅッ」

 昇りつめたところを刺激を受けて、更に押し上げられてしまう。
 だが、そこでふたりの腰は止まりはしない。絶頂の余韻を噛み締める間もなく、次の波が押し寄せてきた。

「あぁン、また……またイクぅぅッ」

 絶え間なく続く絶頂の波。それに今の瑠華は抗おうとしなかった。
 歓喜の牝声をあげながら自らの少女へと唇を被せていくと、望んで魔悦の底へと心を沈めていくのだった。





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