変わりゆく僕の姉さん

 父さんが急な海外赴任でアメリカに行くことが決まったのは3月になってすぐだった。
 母親を幼い頃に病気で亡くし、不器用ながらも男手一つで、一生懸命1つ離れた詩織(しおり)姉さんと僕を育ててくれた父さん。
 そんな父さんの今回の海外赴任は長期になるらしく、数年は日本に帰ってこれないとの事だった。既に都内の国立大学に合格し、来月から通う事が決まっていた姉さんや、来年に大学受験を控える僕の事を考え、父さんはギリギリまで海外赴任に行くべきか悩んでいた。
 だけど、今回の赴任先での仕事は、父さんがずっと進めていた大きなプロジェクトである事を僕たち姉弟は知っていた。
 だがら……

―― 姉弟2人、母さんの想いでが残るこの家で、ちゃんと留守を守るから ――

 そう言って、姉さんと僕は父さんを必死で説得した。 
 そして、父さんが渋々ながらアメリカに飛び立ったのは、桜の咲き乱れる3月末だった。

―― それから、僕と姉さんの二人暮らしの生活が始まった ――

 僕にとって姉さんは、優しい姉であると共に母親代わりでもあった。子供の頃に病弱だった僕をよく送り迎えをし、具合が悪くなれば付きっきりで看病してくれた。
 そんな姉さんは整った容姿に加え、頭脳明晰で、高校時代は生徒会長も務め、僕の通っている学園中の羨望と憧れの存在……僕にとって自慢の姉さんだった。



―― そう、あの時まで…… ――



 5月になり、姉さんも僕も新しい生活に慣れてきたその日、珍しく姉さんの帰宅が遅かった。
 メールや携帯電話に連絡しても返答はなく、ようやく姉さんが帰って来たのは、深夜の1時を過ぎだった。
 なかなか帰宅しない姉さんにやきもきしてリビングのソファで待っていた僕は、深夜にスポーツカー特有の高い排気音を鳴り響かせ自宅の前に停止した車を不審に思い、カーテンの隙間から外を覗いた。
 そこには真っ赤なフェラーリが停まっており、その助手席のドアを開き、姉さんが降りる所であった。
 運転席の男性は社会人だろうか? メガネをかけ理知な顔立ちに上等そうなスーツに身を包んだその男性と、照れながらも親しそうに話す姉さんの横顔が見えた。そんな姉さんの表情を、僕は今まで見たこともなかった。
 そして、姉さんはその車が立ち去るまでジッと見送ると、ゆっくりと玄関に向かって歩き出してきた。僕は慌てて何食わぬ顔で出迎えると、姉さんは熱病にかかったように顔を赤らめており、何かボーッとした感じで、足取りも怪しかった。

「あ、あら……お、遅くなってごめんなさい。起してしまったかしら?」

 目の前に立っている僕に、急に気が付き姉さんは慌てたように口を開いた。

「いや、受験勉強で起きてただけだよ。ところで誰かに送ってもらったの?」
「え、えぇ……急にサークルの歓迎会があって、親切なOBの方に送ってもらったの」

 そう言って、少し気だるげに自分の部屋に向かう姉さん。そのすれ違うさま、男物のオーデコロンの香りが僕の鼻まで漂ってきた。



―― その日から、僕の大好きな姉さんは徐々に変わっていった ――



 その日から、姉さんは夜遅くに帰宅する事が、日に日に増えていった。
 それと共に、それまでメガネ愛用していた姉さんが急にコンタクトに変えたかと思うと、お淑やかな落ち着いた服装を好んでいたのに、体のラインが出るような服装を身につけるようになり、それまで簡単な化粧しかしなかった姉さんが、外国製の高価な化粧をするようになっていった……。
 そして1ヶ月が経過する頃には、僕の大好きだった腰まで伸ばしていた艶やかな黒髪をバッサリと切り落とし、明るいブラン色に染め上げてしまったのだった……。



―― それでも、僕と話す時の姉さんは、昔のまま……僕はそう思いたかった ――



 その日、塾帰りに友達と話しこんでしまい、すっかり遅くなってしまった。
 空はどんよりした雲で覆われ、今にも雨が降り出しそうだったので、僕は自転車で帰路を急いだ。だから、普段は迂回する帰り道にある大きな公園を突っ切り近道することにした。
 残暑の残る公園内は、まだ木々が青々と生い茂り、設置されている街灯の灯りを妨げ、公園内は多くの闇に覆われていた。その公園を自転車で進んでいると、僕は公園の駐車場に見慣れた車が止まっているのに気が付いた。

―― それは……いつも姉さんを送ってくる真っ赤なフェラーリだった ――

(……なんで、こんな所に?)

 僕は隠れるように茂みで自転車を降りると、木々に隠れながらゆっくり車に近づいた。
 だが、車の中には誰もいなかった。

(トイレでも……立ち寄っているのかな?)

 拍子抜けした僕は、隠してきた自転車の元へと戻ろうと車を離れた。その時になって、微かに聞こえる人の声に気が付いた。

(…………なんだろう? よく聴こえないや………)

 声は自転車とは反対の茂みの方から聞こえるようだった。好奇心に駆られた僕は、その茂みの方へ足を向けると、足音を忍ばせてゆっくりと近づいていった。
 声の主は、複数の男たちのようであった。

(………なにをやっているんだろう?)

 徐々に近づくにつれ男たちの声が大きく鮮明になっていく。
 だが、その男たちの声に、下卑た笑いや卑猥な雰囲気を感じると、僕の好奇心は次第に不安へと替わり始めていた。
 そして、大きな茂みの向こう、周りが木々で隠れた空間にその光景はあった。



 まだ若い…二十歳前後だろうか。若い女性が縛られ木々に吊るされ、その周りに複数の男たちが取り囲んでいた。
 女性は衣服らしいモノは身に着けておらず、そのスリムだが丸みを帯びた女らしい肌には黒革の拘束具が巻きついていた。
 背後に真っ直ぐ伸ばされ両腕は二の腕までスッポリと三角形の袋に覆われ、その袋には幅広のベルトが何本も巻かれ、両腕を袋の上から締め付けている。
 更に袋の口から伸びた2本のベルトが、女性の華奢な肩から反対の脇へと胸の上を交差するように巻きつき、自力で袋から手を抜くことを不可能にしていた。
 その指先から伸びたローブが頭上の枝へ伸び、女性を前屈みの状態で吊るし上げていた。
 豊満で形の良い乳房には、肉厚の首輪から伸びたベルトによって厳しく締め上げられ、無残にもくびりだされている。乳房の下にはコルセットが嵌められ乳房を押し上げると共に、細いウェストを更に細く締め付けている。
 腰にはガーダーが巻かれ、太ももまである高いヒールのロングブーツを吊り上げており、その細い足首には足枷が嵌められ、そこから伸びたロープによって、女性の足を大きく開脚した状態で固定していた。
 ツンと後ろに突き出されたお尻には何も身に着けておらず、腰を掴んだ男が背後から激しく腰を打ち付ける度にパンパンと乾いた音を立てている。
 顔にはアイマスクと一体になったリング状の口枷を噛まされており、その口枷によって強制的に開かされた口に、一人の男が怒剛を突っ込み、捻り上げた髪を手綱のように操り女性の顔を激しく前後に揺さぶっていた。

「おらおら、もっと根元まで飲み込んで、舌を絡めろ!」
「ウグッ……ウグッツ……グエッ!……ウムゥ……」

――パン! パン! パン! パン!――

「へへッ、口に咥えたら、こっちの締め付けも良くなったぜ!」

……ギチッ……ギチギチッ……

「まだまだ4人目だぞ。もっと頑張らねぇと朝になっちまうぞ!!」


 男たちのよってその女性が前後から責められる揺すられる度に、女性を繋ぎとめているロープが引かれ、木々がガサガサと音を立てた。
 その音に隠れ、女性が身悶えする度に拘束具の革のギチギチとしなる音が鳴り響いた。 
 僕はその淫靡な光景に圧倒されると共に、その拘束されている女性の容姿……アイマスクと口枷に隠された顔に釘付けとなっていた。

(まさか……まさか……この女性は……)

「あちゃぁ……見られちゃったか」

 呆然としている僕に、突然、背後から声を掛けられた。
 僕はビクッツと体を震わせ慌てて振り返ると、そこには一人の男……姉さんがOBだと言っていたあの男が立っていた。

「君、ビックリしただろ? 申し訳ない! 彼女はマゾでねぇ、ああやって複数の男性に犯されるようにしてもらわないと感じないんだよ」
「……マ……ゾ?」

 僕の呟きに我得たりと、にこやかに笑みを浮べながら男は頷いた。

「だから、すまないけど。見た事は内緒にして欲しいんだ。このとーり!」
「あっ……え……えーっと……」

(僕の事は………この男は知らないのか?)

 両手を合わせて拝む男に戸惑っていると、男は更に話を続けてきた。

「なーに、タダとは言わないよ。見たところ高校生かな? いろいろ溜まっているだろう?」
「なっ?!……ちょ、ちょっと!……ま、まって……」

 男はそう言ってニッコリと笑うと、慌てる僕の手を強引に引き、茂みを掻き分けながら彼女の方へと連れて行った。

「おっ、赤木さん、飛び入りですか?」
「あぁ、ちょっとお邪魔しますよ」
「じゃぁ、どうせなら4Pにしましょう! よーし、ロープを解け!!」

 男たちは一度、彼女の責めを中断するとテキパキと固定していたロープを解いていく。
 その間に、赤木と呼ばれた男は、強引に僕を芝生の上に寝かすと、ズボンのベルトを解き一気にズボンとパンツを脱がした。その為、膨張して高々と勃起していた僕の男根が露になってしまった。

「なっ! なにを……」
「へぇ、顔に似合わず、キミ、なかなかイイモン持っているねぇ」
「おっ、どれどれ?」
「ほぅ、こりゃ、将来は女泣かせになれるぜ、坊主」

 赤面する僕に構わず、赤木の言葉に周りの男たちも覗き込んでは下卑た笑みを浮べた。
 そうする内に、2人の男に両足を抱え上げられるようにして、先ほどの拘束されていた彼女が僕の方へと運ばれてきた。

「よーし、じゃぁ下ろすぞ」
「ま、まって……ぼ、僕は……」

 赤木によって真上に起たされた僕の怒剛は、男たちによってユックリと下される彼女のグッショリと濡れた肉壺に飲み込まれていく。

「い、いやっ!……だ、だめだよ!!……あぁぁぁぁぁ、くぅぅぅぅぅ!!」
「フッ……フッ……フッグッ!……クゥゥゥ!!」

 ズンと彼女がが下ろされ、怒張が根元まで飲み込まれると、僕はその甘美な感触に声を出せなくなった。

「おっ、坊主は初めてだったか? 初めてが、こんな淫乱マゾ女で災難だな」
「いやいや、味は格別だからラッキーじゃねぇか? どうせなら全部の穴を賞味したらどうだい? この女のアナルは格別だぞぉ」

 周りではやし立てる男どもの声は、僕は反論する余裕も無かった。
 そして、おもむろに僕の上に乗った彼女が、拘束され不自由な体を一心不乱に揺すり始めた。
 僕は、初めて経験する男根を包み込み絞め付ける感触に、歯を食いしばり我慢するだけで精一杯だった。そんな僕の姿を赤木はニヤニヤと笑みを浮かて見ていた。

「ハァ……ハァ……ハァ……クゥゥ……」
「そ、そんなに激しく……しない……で……」

 彼女は白い裸体を真っ赤に上気させ、腰を前後に、時には回すようにう卑猥にねらせ、口枷の合間からまるで牝犬のように、熱い吐息を放ちながら、時折、淫ら喘ぎ声を放つ。

「ははは、その女も坊主の事が気に入ったみたいだなぁ!」
「相性バッチリじゃねぇか、よかったなぁ!!」

 僕らの姿を男たちは嘲笑を浮べながらはやしたてると、彼女の体を前のめり倒した。
 拘束具によってくびりだされた彼女の乳房が、僕の胸板に押し付けられ、彼女の体重によってムニュッと美乳が潰されるのが、目の前に見えた。
 そんな僕らの上に、一人の男が彼女の尻を抱えるようにのし掛かってきた。

「それじゃぁ、ちょいと仲間に入れてもらうぜ」
「なっ! なにを……!?」
「フッ……フグッ?!……フッ、フッ、フゥゥゥゥゥ!!」

 男は彼女の白い尻肉を鷲掴みし押し広げると、曝け出された菊門に己の怒剛を押し付け、ユックリと挿入してきた。

「グッ! フグゥ!!……ハッ、ハッ、ハッ……クゥゥゥゥ!!」

 薄い肉越しに、男が入ってくるのが僕にもわかった。それに圧迫され彼女が僕を締め付ける力は益々強くなった。その感触に僕が体を震わせていると、男は彼女の腰を掴み、荒々しく腰を打ちつけ始めた。

――パン! パン! パン! パン!

 男の腰が彼女の尻肉に打ち付けられる乾いた音が、規則正しく夜の公園に鳴り響く。
 その動きに、彼女は翻弄されるように前後に揺り動かされ、僕の胸板にある美乳が上げしくうねった。そしてツンと尖った乳首がワイシャツ越しに僕の胸板へと擦りつけられる。

「アッ、アァァァァッ、ハァァァァァ……」
「くぅぅぅぅぅ……」

 僕と彼女は揃って喘ぎ声を放つ。

「へへへっ、結構頑張るな、坊主」
「気持ち良過ぎて、声を出ねえって感じだな」
「さーて、じゃぁ、そろそろ俺も仲間にいれてもらうぜ」

 気がつくと、ニヤニヤと笑う男が僕の頭上で、赤黒い巨根を高々と見せ付けながら膝立ちしていた。

「おら、咥えろや!」

 男は彼女の髪を掴み俯いた顔を上げさせると、その口枷で開かされた口先に毒々しい男根を突き出した。
 彼女は快楽に翻弄されつつも、おずおずと舌を突き出すと、ペロペロと子犬がミルクの飲むようにそれを舐め上げていく。

「ンッ……ンンッ……フッ、ウン!……ウムッ!!」

 そして彼女は、僕の目の前で必死に男の亀頭を舐め上げると、彼女の唾液で清められたソレをゆっくりと口に咥え込んでいった。

「グッ……ウグッ……グッ……ウムッ……」

 えずきながらも、徐々に根元まで咥え込むと、ゆっくりと首を前後に振り出す。その度に、僕の目の前で唾液によってヌラヌラと濡れ光る男根が彼女の口から出し入れされる。

「あっ……あぁぁぁぁ……」

 体中を駆け巡る快楽に必死に絶えながら、僕はその光景を見上げ涙を流した。
 だが、その我慢も限界に近かった。男たちによって彼女の体は大きく前後に揺られ、僕も彼女もドンドンと快楽によって責め立てられていた。
 既に彼女は被虐の快楽に身を委ね、ゾクゾクするようなマゾの鳴き声を放つ。その声が僕の心を揺さぶり続けていく。

「あぁっ、もう駄目だよ! 我慢なんて……我慢なんてできない!!」

 僕は彼女の腰をガッシリと掴むと、自ら激しく腰を打ち上げ始めた。
それによって彼女の嬌声は更に高まった。それが益々、僕の嗜虐心に火をつけた。更に激しく荒々しく腰を振るスピードを速めさせた。

 うして、3匹の淫獣によって穴と言う穴を責め立てられ、彼女は何度も何度も上り詰めていった。


 そうして、いつしか我を忘れた僕は、牝声を放つ彼女の口を犯し、拘束された体を淫らに悶えさせる彼女のアナルへと突き立てていた。
 そして、何度も何度も僕は彼女を犯し続けた。



 その光景を、赤木は木に寄り掛かりながら冷たい眼で見下ろしていた。

「ずーっとカメラで撮ってるけど、ちゃんと君にはモザイク入れてあげるからね。だから遠慮なく楽しんでくれよな……弟くん」

 そう囁く赤木の声も既に僕には聴こえず、淫獣の一匹と化した僕は背筋を貫くような嗜虐の快感に身を任せ……そして押し流されていった……。



 それ以来、姉さんだけでなく、僕も彼らによって徐々に変えられていった……。





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