昏い欲望 −ある女歴史教師の後悔−

 同窓会の会場となっている居酒屋に到着すると、すでに場は盛り上がっていた。

「おッ、皆森(みなもり)先生だ」
「おーい、幹事、主賓の先生が到着したぞ」
「美妃(みき)ちゃん、お久しぶり」

 赤ら顔でアタシを出迎えてくれのはた三十人の元教え子たち。彼らはアタシが教員になって初めて受け持ったクラスの生徒だった。
 どの子も成人して大人らしい顔立ちになっていたけど、当時は問題児ばかりだった。
 五年前、怪我で柔道のオリンピック候補を外れたアタシは、現役を退いて指導者としての道を選んでいた。
 協会のすすめで、この過疎化の進む片田舎の学校に赴任してくると、歴史を教える傍ら柔道部の顧問になった。
 その当時、不良たちが巣くう荒れていると有名だった学校で、真面目に授業を受ける者は皆無の状態だった、いつも校内では争いが絶えない最悪の場所だった。
 そんな場所に自らの望んでやってきた物好き。しかも若い女教師とあっては、ちょっかいを出さない輩はいなかった。

「美妃ちゃんって、柔道の有名な選手だったんだってなぁ、なぁ、もしも俺が勝ったら付き合ってくれよ」
「そうね……本当にアタシより強いのなら、それもよいかもね……えぇ、いいわよ。アタシに負けを認めさせたら望み通りにしてあげるわよ」

 怪我で夢だったオリンピックへの道が絶たされて、少し自暴自棄になっていたかもしれない。下心が透けてみえる生徒の提案に、素直に乗っていた。
 もちろん、それは現役を退いたとはいえ、ただ喧嘩が得意なだけの子供に負ける気がしなかったのもある。それに負けん気の強いアタシは、舐められるのが大嫌いだった。
 決着は一瞬でついた。自分の身になにが起こったのかも把握できずに、気付いたら投げ飛ばされていた。圧倒的な力量差に呆然する生徒にほくそ笑んでいた。
 その話が翌日には尾ひれを付けて広まると、連日のように挑戦者が現れた。
 それを柔道の指導という名目で武道場に呼び出して、次々とコテンパンにしてやっていくと、怪我の功名で学校の風紀は正されていった。
 気付けば柔道部の実力も跳ね上がって、数年後には全国大会で優勝するまでになったのだから、それにはアタシ自身も驚きだった。

「で、結局のところどういう条件だっけ? 美妃ちゃんに負けを認めさせたら、自分のモノにできるんだっけ?」
「どっちにしろ、俺らは全員が負けを認めさせるどころか、押し倒すことすらできなかったけどなぁ」
「それなのによぉ、化学の馬宮(まみや)の奴と婚約したんだよなぁ。ガリ勉タイプがどうやって、美妃ちゃんに負けを認めさせられるんだよぉ」

 どこから聞きつけたのか婚約の情報を全員が知っていた。半年後には結婚する予定で、アタシの薬指には婚約指輪が輝いていた。
 その話題を肴にして宴は盛り上がった。その後に二次会のカラオケボックスに移り、三次会は有志のメンバーでバーに繰り出した。その頃には深夜をまわり、流石に参加人数も数人になっていた。
 久々に再会した教え子たちに笑顔で出迎えられて、少し気が緩んでしまったのだろう。お酒には強いはずのアタシも流石に酔いがまわっていた。

「んー、もぅ、こんな時間……そろそろお開きね」
「えーッ、久々に会ったんだからよぉ、あと一件だけ、一件だけ付き合ってくれよ」

 フワフワとする意識の中、断る暇も与えられず強引にタクシーに押し込まれた。

「ちょ、ちょっと強引よ」
「いいじゃん、どうせ明日は休みなんだろう? とっておきのお楽しみも用意してあるんだぜ」

 ふたりの教え子に左右を挟まれて後部座席に乗せられると車は何処かへと走りだしていた。
 酔いの気だるさも手伝って、車から降りるチャンスを逃してしまっていた。
 タクシーはバイパスを進み、繁華街から郊外へと進んでいく。規則正しく流れる街灯の光の中、心地よい車の揺れに次第に瞼が重くなっていった。

「眠いんだろう? 少し寝ててもいいぜ」
「そうだぜ、今のうちに休んでおけよ。準備ができたら起こしてやるからよ」

 強烈な眠りに抗えなくなっていたアタシは、それに応える暇もなく眠りについてしまっていた。
 だからか、何度も身体を揺すられても瞼は重く、なかなか目覚めることができなかった。
 そうしているうちに身体を、なにかが這いまわる感触と甘い疼きを感じ始める。

「あッ……あぁン……」

 まるで恋人に抱き締められているかのような心地よい感覚に包まれ、ゾクゾクとするような甘く切ない痺れが全身を駆け抜けていく。

「へへッ、色っぽい声をだしはじめたなぁ」
「準備は万端だし、そろそろ起きて欲しいよなぁ。おーい、美妃ちゃん、もぅ起きようぜぇ」

 再び肩を激しく揺すられて、ようやく意識が覚醒しはじめる。だけど、頭はあいかわらず重いままで、思考がまわらなかった。
 どうにか重い瞼を開けたものの、すぐに状況を把握できない。見上げた天井には見覚えがなく、そこがどこかも思い出せずにいた。

「おっ、美妃ちゃん、やっと目覚めたな」
「あーあー、まだボーッとしてら、同窓会で俺らと飲んでたのは覚えてるかい? ここは曳田のマンションな」

 視界に二人の若い男たちの顔が入ってきた。日焼けした肌にピアスをつけた二人。なにが面白いのかニヤニヤと笑ってアタシを見ている。
 容姿は随分と変わっていたけど、彼らが顧問をしていた柔道部に所属していた絡蔓(からつる)と曳田(ひきた)なのだと思い出す。
 どちらも特に手の掛かった問題児で、二人揃うともう最悪のコンビだった。ふたりとも地元の有力者の子息もあって、その行動を咎める者も少なかったのも彼らの悪行を後押ししていた。
 お陰で悪事を働いては警察から連絡がくるが日課になるほどで、前任の担任は胃潰瘍で辞めていた。だから、他の先生たちも匙をなげてしまていて、新任教師であったアタシが受け持つことになった。
 腕っぷしに自信のあった彼らも、例の噂を聞いて無謀にもアタシに挑んできた。そこに邪な気持ちがあるのが十分にわかってたけど、チャンスでもあるとアタシは思っていた。彼らが喧嘩に負けないことに異様に執着しているのを知っていたからだった。
 結論から言えば、彼らの鼻っ面をへし折ろうという試みは成功した。油断する絡蔓を一気に投げ飛ばし、いきり立って押し倒そうとする曳田も寝技で絞め落としてやった。
 その後も諦めの悪い彼らが納得するまで体力が続く限り相手をして、その全てを打ち負かすにも成功していた。
 流石に、それでアタシには敵わないと理解したのか、それから彼らの態度が一変していた。
 次の日には髪を丸めて、職員室まで頭を下げにきていた。それにはアタシも予想外で、更にふたりは柔道部に入部すると言うのだった。それからは部活も授業も真面目に顔を出すのだから、その変貌に周囲も驚いていた。
 不良たちの筆頭である彼らの変化が、全生徒へ良い影響を与えた。その後の校内の風紀を正すのに大きく貢献していた。
 それぞれは卒業してからも格闘技を続けていると噂をきいていて、今回の同窓会を主宰したのも彼らの発案だった。その為に同級生らに在学中の悪事の数々を謝罪してまわったといういから、その話を伝え聞いて、涙脆いアタシは感動して涙を浮かべてしまうほどだった。
 だから、強引な最後の誘いも断れなかったのだった。

(あぁ、タクシーで寝てしまったのか……今、何時だろう……あの人が……心配してるから連絡しないと……)

 アルコールのせいか身体が異様に重かった。それに肌が異様に火照って暑いぐらいで、吹き出る汗が肌を滴っていくのがわかる。

「おーい、美妃ちゃん、起きてますか?」
「やべ、クスリ、盛りすぎじゃね?」
「でもよ、アソコはギリギリ締め付けて痛てぇぐらい元気だけどなぁ」

 彼らは顔を見合わせて乾いた笑みを浮かべあう。だけど、その言葉の意味を朦朧とするアタシはすぐに理解できなかった。

「なにを……言ってーーあンッ」

 突然、激しい刺激が下半身から身体を突き抜けた。その甘く痺れる感覚に不覚にもやらしい声を洩らしてしまっていた。

「なッ、なにが……」

 その時になってアタシも彼らも裸になっているのに、ようやく気がついた。しかも彼らのひとりーー絡蔓がアタシの脚を大きく開いて、下半身を密着させているのだった。

「ーーあッ、くぅン、んッ、くぅぅッ」

 彼が腰を動かすたびに凄まじい刺激が駆けのぼり、身体が仰け反ってしまう。頭の中が真っ白に染まるほどの甘美な刺激に圧倒されてしまう。
 下半身を貫く存在感が、自分の身になにが起きているか嫌がる上でも自覚させられた。

「言葉で説明するより分かりやすいっしょッ、寝てる間に連れ込んでたっぷり可愛がってあげてるってことよ」
「セックスドラッグもキメたからなぁ、もう身体は出来上がってトロトロッに惚けてるだろ? 乳首はビンビンで、お股もグチャグチャで凄い状態だぜ」

 言われつまでもなく、それは実感できてしまう。
 挿入を繰り返されるたびに、震えるほどの肉悦を感じさせられていた。

「くッ、あンッ……うぅ、は、離れなさいッ」

 突き放して離れようと手を伸ばしても痺れきった手足に力が入らない。自分を組敷く相手のたくましい胸板の厚さに簡単に阻まれてしまう。
 せめて溢れでる甘い喘ぎ声を堪えようと歯を食い縛るけど、子宮を突き上げるような動かれると駄目だった。顎をそらして淫らな声を洩らしてしまった。

「離れろって言ってもよぉ、美妃ちゃんのオ×ンコ嬉しそうに咥えて離して放してくれないぜッ、オラオラッ、自分でもギュウギュウ締め付けてるのわかるだろ?」
「あぁッ、やめ……やめてぇ」

 押し返そうと触れた胸板は厚く鋼のようだった。四肢も無駄なく引き締まり、腹筋はブロックのように浮き出て並んでいる。
 数年前は子供だと思っていた相手は一人前の男、いや、強い雄を感じさせる存在になっていた。ムワッとする雄の匂いが纏わせて獣欲でギラつく目で見下ろしながら、激しく腰を動かしてアタシを翻弄していく。それでいて余裕をまだ残しているようなのだった。

「ほらほら、美妃ちゃん、邪魔するなってッ」
「別に抵抗されても俺はOKだぜッ、犯してる感じで盛り上げるじゃん」
「まぁ、でもよぉ、美妃ちゃん強ぇからなぁ、念のために手は封じておかねぇとな」

 脇で見ていた曳田がアタシの手首を掴むと強引に頭上へと引き上げようとする。
 すると眼前に彼の股間が間近に迫った。その逞しく勃起するモノの太さに唖然としてしまう。

(なによ、これ……)

 淫液焼けして赤黒いソレは、臍まで届くほど反り返っていた。
 それなりに男性経験があるつもりだった。だけど、目の前にあるのは過去の恋人や婚約者と比べても別物だった。

ーーガチャリッ……

 茫然としているうちに手首に冷たい感触がしたかと思うと金属が噛み合う音がする。すぐにもう片方の腕も同様にされてしまい、慌てて頭上を仰ぎ見た時には遅かった。
 手首に手錠が掛けられて、ベッドのフレームに括りつけられていた。

「はい、これで逃げられねぇなッ」
「美妃ちゃんもこれで犯された言い訳できるだろう?」
「ふ、ふざけないで……すぐに外しなさいッ」

 キッと睨み付けると、なぜか二人は嬉しそうにする。その笑顔に大会で優勝して嬉しそうにする彼らを思い出してしまう。
 だけど次の瞬間には彼らの口元に浮かぶ笑みは残忍なものへと変わっていた。

「やっぱり俺らの美妃ちゃんは、そうやって強気じゃねぇとなッ」
「貧弱な馬宮と婚約したと聞いて、スゲェがっかりしたけどよ、勝ち気なところかと変わらないで安心したぜ」
「そうそう、いろんな女を抱いてみたけどよぉ、やっぱり憧れの美妃ちゃんを屈服させたくってなぁ、その為に鍛えたんだしよ、簡単に根を上げてねぇでくれよなッ」

 生徒の頃の二人は喧嘩慣れしていけど、それだけだった。幼少の頃から柔道をやっていたアタシの目からみれば所詮は素人の動きで、簡単に圧倒できていた。
 だけど今の彼らは違った。鋼のように鍛えられた肉体だけでなく、押さえ込んでくる動きに無駄がないのだ。

「曳田はレスリング、俺は総合格闘のジムに今は通っているんたんだぜ。自分より強い奴なら男として認めてくれるよな」
「俺らは美妃ちゃんを好きなんだぜぇ、今度は寝技でも勝負させてもらうからな、勝ったら何でも言うことを聞いてくれるんだよなぁ、俺らのモノになってもらうぜッ」

 聞きようによっては熱烈な告白にも聞こえる彼らの台詞に、アタシは激しく動揺にしていた。それは彼らの秘めた感情に心が乱れたのか、裏切られたことによるショックなのか判断ができなくなっていた。

(それでも、これは暴行だわ)

 教師という聖職につく者として、彼らの行動は正さければならなかった。

「くぅッ、そ、そういう……あぁン、情熱は他に向けなさいよッ、今なら土下座で許してあげるわよ」
「くははッ、いいねぇ、そういう強気な台詞をまだ言われるとワクワクするよなぁ」
「あぁ、もう肉体も心も屈服させて、俺らのモノにしてねぇよなぁッ」
「くぅぅ、絶対に……貴方たちの思い通りに……あぁン……ならないわよッ」
「へぇ、そうかよ、これならどうだよ?」

 一度離れた絡蔓がアタシの両脚を掴んで前へと倒した。脛から足首を顔の両脇にくるほど身体を折り曲げられて、まんぐり返しの姿勢を強要されてしまう。
 目の前にきた自分の秘部をまじまじと見させられる事となる。パックリと口をひらいたままの秘唇からは大量の愛液が溢れだして、太腿までもビッショリと濡れているのが見えた。
 毛羽立つ繁みの影では皮が剥けクリ×リスが硬く勃起しているのまで確認できてしまう。

「どうよッ、白い本気汁が泡立ってるのも見えるだろ、クリなんて小指ぐらいデカくなってるぜ」
「うぅ、よくも……もう許さないわよ……」
「へッ、ここから出る時にもそう言えるか楽しみだな」

 まんぐり返しの姿勢のまま絡蔓が再び挿入しようとする。
 彼のモノも曳田と同様にアタシの知識からすると規格外だった。太さは曳田にやや劣るものの長さでが上回っていて、先端で大きく傘開いた亀頭でまるで槍のようだった。
 アタシの愛液でヌラヌラと濡れ光る長大な肉槍に貫かれると思うと戦慄すら覚えてしまう。

「まずはこの身体に俺らのチ×ポを覚え込ませねぇとなッ」
「いやッ、ま、まって……」
「へッ、待たねぇよッ」

 既に蹂躙されきった肉襞は抵抗することすらなく肉槍を受け入れてしまう。ズンと一気に根元まで挿入された。

「ーーひぐぅッ」

 折り畳まれたせいで先端は子宮へと簡単に到達して、突き上げてくる。そのままグリグリと子宮口を刺激がされ続けると顎を反らして身悶えてしまう。
 ガチャガチャと手錠の鎖が音を立てながら上体を揺らすと、大振りな乳房が激しくバウンドしていた。
 絡蔓はそれを両手で掴みあげると腰を動かして巧みに刺激する位置を変えてくる。
 その動きは意外にの緩やかで、グッと唇を噛み締めて耐えることができた。

「どうよ? テクニシャンだろ?」
「……下手くそよ、どってことないわね」

 汗で濡れる頬に乱れ髪をはりつけながら、ギッと睨み付ける。
 それを横で見ていた曳田が愉快そうに笑う。

「ぷははッ、言われてやんのッ」
「チッ、ぜってーに赦してって泣かしてやるからなッ」

 昔から短気だった絡蔓は青筋を立てた。だけど言葉とは裏腹にその動きは変わらずに緩慢だった。

「なぁ美妃ちゃんよぉ、やせ我慢してないで素直に俺らのモノにならねぇ? そうしたら優しく可愛がってやるぜ?」
「そちらこそ……んンッ、アタシを解放しなさいッ、今なら……警察には言わないで……ボッコにするだけでいいわ」
「まったく素直じゃねぇなぁ、粗ぽいのがお好みならしゃーねーか、なぁ、絡蔓」
「あぁ、気付いてねぇだろう? 俺らを投げ飛ばして勝った瞬間、美妃ちゃんは残念そうな表情を浮かべてるんだぜぇ」
「……えッ」
「本心では俺らに負けて、こうして自分より強い男に組伏せられて、強引に抱かれたかったんだろう?」
「そ、そんな訳が……」

 その言葉を強く否定しようとしても心は激しく動揺してしまっていた。彼らが言うように、勝負に勝っても言い様のない寂しさを感じていたからだった。
 それは、第一線を退いて強敵に出会えない虚しさだと思っていた 。

(本心では彼らの言うように、こうされたかっていうの?)

 反論できずにいるアタシに曳田は、満足そうに笑みを浮かべる。
 同時に、それまで黙々と腰を動かしていた絡蔓の動きが止まった。

「よーし、大体わかったぜ」
「なにが……ひぃ、くぅあぁぁぁン」

 絡蔓が再び腰を突いた途端、脊髄を駆けのぼる電流に脳を焼かれた。
 更に二突き、三突きと続くたびにそれは激しくなる。堪えるとか考える暇もなく、折り畳まれた身体が跳ねて、悲鳴のような喘ぎ声が出てしまう。

「ひーッ、な 、なにを……ひッ、ひぐぅぅッ」
「おーおー、涎垂らして半分白眼まで剥いてるじゃん、すげー反応」
「美妃ちゃんのGスポット、ちょっと分かりにくいよなぁ、これなら今まで責められた経験はないだろう? 子宮手前をこうやって擦るように突いてやると……」
「ひぃぃぃッ、だ、だめぇぇッ、そこはダメぇぇ」

 もう既に何かを言い返す余裕もなかった。突かれるたびに頭の中が白く染まって自分の身体がどうなっているのかわからなくなっていた。

「あーあー、ひと突きごとに潮を噴きはじめたよ、すげーなぁ」
「そりゃ、この日のためにこっちの方も鍛えてたからな、お前には悪いが最後は俺のモノにするからな」
「ぬかせよッ、俺だって負けねぇからな……だがうよぉ」
「おぉ、今はふたりで堕とす約束だからな」
 そんな彼らの会話を聞いている余裕など、すでにアタシにはなかった。
 今まで経験したことのない刺激の奔流に理性が簡単に押し流されてしまう。そして、身体の深奥から徐々に押し寄せてくる未知の存在を感じていた。

「な、なにッ、あぁ……怖い……なにか来る……いやッ、いやよッ」

 迫り来るものが無性に怖かった。首を振って不安げに見上げると彼らは嬉しそうに笑い合う。

「美妃ちゃんて実はちゃんとイッたことないだろ? いいぜ、ぶっ飛びなよッ」
「本イキ初体験、死ぬほどい逝かせて、婚約者では味わえねぇ快楽を覚え込ませてやるよ」
「ひぃぃ、イ、イヤだッ、イヤよぉ……あぁぁ、ダメぇぇッ」

 犯されているのにイクなんて信じられなかった。
 でも自分でも知らなかった快楽の源泉を見つけだされて、そこを重点的に責められ続けた。初めて感じる激しい刺激に肉体は完全に暴走していた。
 もはや浮上してくる圧倒的な存在を押し戻すなんて無理な状態だった。
 このまま内から爆発して心も身体も壊されてしまいそうで、ガクガクと震えてしまう。手錠を掛けらてなければ必死に抱きついていたに違いない。そうさせるだけのものが、押し寄せてきていた。脳の焼くつくすような閃光が視界を染めて、思考を奪っていく。

「オラオラッ、イケッ、イッちまえよッ」

 追い上げとばかりに腰を荒々しく打ちつけられながら、喘ぎが止まらない口を吸われた。それを拒むどころか自分でも舌を絡ませてしまっていた。
 舌腹が絡み合い、注ぎ込まれる唾液を嚥下すると自分からも腰を振ってより快楽をえようとしていた。
 そして、ついにそれはやってきた。今まで経験したこともない激しい絶頂が訪れたのだった。

「あぁぁ、くぅぅぅッ」
「くぅ、すげぇ締めつけだ、絡みつくように搾り取られるぜ……おぉ、そら出すぞッ」

 絡蔓もアタシにのし掛かりながら深く腰を突き上げると再び唇を重ねてきた。
 腰を震わせて膣奥めがけて射精を開始すると、子宮を直撃する衝撃に折り畳まれたアタシの身体がバウンドする。

「んんッ、んーーッ!!」

 爆発的な絶頂感に抗う事もできず、白眼を剥いて全身を激しく痙攣させていた。
 そうして、完全に意識を真っ白に染め上げられたアタシは、そのまま深い闇底へと堕ちていった。



 再び覚醒した時には手錠は外されて、代わりに後ろ手に拘束されていた。
 背後で回された手首に革製の手枷が食い込み、それが首枷から背後にダラリと垂れ下がる幅広のベルトに連結されていた。高々と組まされた状態で両腕がガッチリと固定されて自由を奪われてしまっていた。
 両脚も同様だった。それぞれ折り畳まれた太ももと脛に幅広のベルトが巻きつけられている。その状態で左右に押し開かれると、まるで解剖されるカエルのような姿だった。
 そんな無様な拘束姿のまま横たわる曳田の上に乗せ上げられると、騎乗位のスタイルで貫かれていた。
 その一方で、脇に立つ絡蔓に頭を掴まれると、ふたりの体液で濡れ汚れる剛直を口に咥えさせられた。
 精液特有の香り顔をしかめるも、そのまま頭を揺すられてイラマチオを強要される。喉奥まで突かれて涙を溢れさせても、絡蔓は容赦などしなかった。
 口腔を犯されながら、下からも激しい突き上げが開始される。
 そのたびに乳枷から絞り出された乳房が激しく弾む。その先端では硬く尖る乳首にタマゴ型の淫具がテープで固定されていた。その振動もまたアタシを責め立てていた。

「うぐッ……むぐぅぅ……」
「予想通りに美妃ちゃんはマゾの素質があったなぁ、喉奥を犯されて窒息しそうなのに、旨そうにチ×ポに喰いついて離さねぇもんな」
「あぁ、マ×コの方も口で咥えた途端、すげえ締めつけだぜ。気を抜いたらすぐに搾り取られちまいそうだ」
「婚約した馬宮はヒョロヒョロだもんなぁ、こんなスゲエ肉体をぜってぇに満足させられねぇだろ、だから俺らで欲求不満を解消してやらねぇとなぁ」

 好き勝手をいう彼らに文句をいう気力も残ってはいなかった。
 獲物に食らいつく肉食獣のように若い雄たちはアタシの肉体を隅々まで犯し続ける。そうして、強い雄に押さえつけられて支配される牝の喜びを心身に刻みつけようとしていた。

「あぁぁ、もうやめてぇ、壊れちゃう」
「そんなんで騙されねぇよ。まだまだいけるだろう? ほら、休んでないでちゃんと咥えろよ」
「そうだぜ、嫌がってるわりには、淫らに腰を振ってるしよぉ。もっとイキ狂わせて俺らから離れられねぇようにしてやるぜ」

 鍛えられた肉体を駆使した荒々しい凌辱。それが与える肉悦は、セックスに淡白な婚約者からは得られないものだった。
 はじめての本当の絶頂を経験させられて、連続絶頂によってイキ癖まで覚えこまされていく。
 どんなに心で拒んでも、すでに牝の悦楽に目覚めさせられた肉体は、狂ったように発情して逞しい男根を求めてしまっていた。
 ついにはアナルセックスまでさせられることになり、彼らは欲望のままに穴という穴を犯していった。

「あッ、あぁン……だ、だめぇ」
「なんだ、またイクのかよぉ、もう何回目だよ」
「もうイキ続けて、回数もわからねぇよなぁ。ケツ穴を犯されるのにも慣れてきたし、このまま二本刺しにされるのが病みつきになるようにしてやるよ」

 逞しい肉体でサンドイッチにされて、前後の穴を激しく犯される。二本の剛直がすれ違うたびに、白目を剥いてしまうほどの肉悦にさらされた。

「ひッ、ひぃぃッ、狂っちゃう」
「おぉ、すげぇなぁ、オ×コがバキューム状態で吸いついてくるぜ」
「こっちもスゲェ締めつけで、チ×ポが喰い千切られちまいそうだ」
「なぁ、愛しい婚約者より、俺らのチ×ポの方が気持ちいいだろ?」
「あぁン、そんな事を聞かないでぇ」
「へへッ、あとでちゃんと言わせてやるからなぁ、だが、今は存分に逝っちまえよ」

 切なげに訴えるアタシの反応にふたりも昂ったようだった。興奮に身を震わせてラストスパートに入っていく。
 パンパンと腰を打ちつける肉音を響かせて激しい追い上げに入ると、さらなる絶頂の階段へとアタシは昇らされていった。

「おら、いくぜぇ」

 ブロックにわかれた腹筋を引き締めて射精を開始された。
 子宮へと熱い白濁の精液が注ぎ込まれると、負けぬとばかり腸内へとさらに多くの精液が射精されていく。雌としての本能を揺さぶる激しい射精を受けて、脳が悦びに震えてしまう。そして焼き尽くさんばかりの凄まじい肉悦に、肉体も震わせて未到の領域に達した凄まじいエクスタシーを迎えていた。



 そうして、彼らは競うように夜通しでアタシを犯し続けた。
 鍛えられた肉体は疲れ知らずで、休む暇など与えてはくれなかった。数えきれぬほどの回数を逝かされて、気絶しても叩き起こされて相手をさせられた。
 彼らに二つ穴を犯されて逝き狂わされたアタシは、ついには泣きながら赦しを求めていた。

「あぁン、アタシ……皆森美妃は、あッ、あぁ……絡蔓様とぉ……ひ、曳田様に……絶対服従を誓い……あぁぁン、穴という穴で奉仕する……んんッ……性奴隷として尽くします」

 朦朧とする意識の中、彼らに屈服したアタシは負けを認めると、彼らには言われるままにカメラの前で奴隷宣言をさせられていた。
 その時の動画を脅迫の材料にされては、もうアタシは歯向かうことはできない。定期的に呼び出だされては、彼らの命令を受けいれるしかなかった。
 まるで娼婦のような扇情的な下着を身につけて、露出の多いボディコンドレスを着させられる。首には犬ようにリード付きの首輪をはめられて、人通りの多い繁華街を歩かされる。
 まるで手に入れた玩具を見せびらかすように連れ歩き、ホテルや彼らのマンションに到着する。
 その間、ずっと淫具で責められ続けていたアタシは、鏡に映る自分の姿に驚かされる。トロンと瞳を蕩けさせて発情した牝の姿がそこにはあった。
 それを見させられるたびに婚約者を裏切る自分に嫌悪を抱いてしまう。もしタクシーに乗らなければ、それとも途中で帰っていればと後悔が後を絶たない。
 だけど、ひとたび彼らの愛撫を受けると、それらはすぐに霧散してしまう。牝の喜びに目覚めさせられた肉体が激しく反応して、アタシの心を被虐の肉悦へと溺れてしまうのだった。

「美妃ちゃんてマゾ気があるよな」
「こうして自由を奪われて支配されるのが、好きなんだもんなぁ」

 それを否定しようとしても肉体は彼らによってどんどんと淫らに調教されてしまい、マゾの泥沼へと沈められていった。
 今では強い雄に支配されて獣欲のままに貪り喰われる自分を想像するだけで、ゾクゾクする震えとともに秘裂から愛液を溢れ出させてしまうほどだった。
 そして今日もまた、呼び出しを受けて彼らの元へと向かっていた。理性を後悔に苛まれながら、肉体は被虐への期待で昂っているのだった。





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