昏い欲望 −ある女古典教師の淪落− (1/2)

 紅葉がはじまる季節になり、校庭に植えられた銀杏の木が徐々に色づいてきていた。
 女子大を卒業して共学校の古典教師として赴任してから半年がたち、社会人としての新しい生活にも馴れてきていた。
 その日も私こと若草 春華(わかくさ はるか)は、照明が落とされた夜の校舎をひとり歩いていた。
 顧問をしている弓道部の練習から職員室に戻る途中で、部活自体は日が暮れる頃には終わっていた。部員である生徒たちはすでに帰宅させていて、ひとり弓道場に残って練習をしていたために遅くなってしまっていた。

「すっかり、遅くなってしまったわ」

 弓道部の練習場は広い敷地の最も奥まった場所にあった。周囲を囲む木々によって校舎からは死角になっているので、こうして遅くまで練習していると存在を忘れられてしまうことも多い。お陰でこうして薄暗い校舎を歩く羽目になってしまっていた。

「……そこに、誰かいるの?」

 不意に視線を感じて慌てて振り返る。薄暗い廊下の物陰に誰かがいるように感じられて、私の身体は自然と合気道の構えをとっていた。
 文武両道を重んじる母の教えで、幼い頃に合気道も嗜んでいた。やめてから随分とたつけど、鍛練で染み込んだ動きは今でもこうして護身として役立っていた。
 用心深く気配のした方へと近寄ってみると、その場には人の姿はなかった。

「おかしいわね、確かに誰かがいたような気がしたんだけど……」

 最近、ジッと誰かに見られているような視線を感じることが多かった。指導してくれている先輩教師に相談すると、大勢の生徒たちに囲まれる新生活で気が張っているのだろうと言われていた。

(でも、絡みつくような嫌な視線なのよね)

 今も同じ感覚の視線を感じたので鳥肌がたってしまっている。だけど、周囲を見渡しても誰もいなかった。
 気のせいだったと立ち去ろうとした私は、廊下の隅に黒い物体が落ちているのに気がついた。

「なにかしら……これは、マスク?」

 それは黒革で作られたマスクだった。頭部をすっぽりと覆う全頭タイプで、後頭部にあたる部分には編み上げの紐が通してある。
 プロレスラーが被るモノに似ている造りだったけど、奇妙なことに鼻呼吸用の小さな穴が二つあるのみで、目と口の部分が塞がれていた。
 それぞれ止め金具で固定された厚手の黒革で蓋をされている。一応は取り外せるようにはなっているようだけど、それにしても用途がわからないものだった。
 特に奇妙なのが口元で、蓋をしている革の裏地には、シリコン製のコケシのような長い突起物があった。

「変な造りのマスクだけど、なんでこんなモノが……」

 周囲を見渡しても、その奇妙なマスクの落とし主の姿はやはりない。
 改めて手にしたものを観察してみると、素材に使われている黒革はとても柔らかく、しっとりと肌に貼りつくような手触りだった。皮製品に特有の香りにまじって、染み込んだ汗の臭いが微かにしていた。
 はじめて触れる用途もわからない品だったけど、なぜかそれに触れていると胸がドキドキしてくる。なぜ、そんな反応をしてしまうのか自分でもわからなかった。

――ヴーッ……ヴーッ……

 思案していると突然、道着を入れているボストンバッグの中から振動音がした。
 それがメールの着信をしらせるものだと気づいて、慌てて中からスマートフォンを取り出すと母からのメールが届いていた。

「いけないッ、もぅ、こんな時間なの? 早く帰らなきゃッ」

 画面に表示されている現在時刻をみた私は慌ててしまう。
 母が門限に厳しく、社会人になった今でも遅くなるのには断りが必要だった。
 慌てて手にしていたマスクを鞄に入れると私は職員室へと急いだ。
 残っていた先輩教師に挨拶をすませてから帰路についたのだけど、そんな私の姿を校舎から見つめていた人影があった。
 でも、その時の私はそれに気づいていなかった。



 母親が由緒正しい華道の家元という家庭に生まれた私は、跡継ぎとして幼少の頃から厳しく育てられてきた。
 母の言うままに歴史のある女学院に通い、そのまま付属の女子大を卒業していた。
 教職に就いたのも、将来、家元として門下生を導く糧になると母に薦められたからで、この学園には門下生を母親にもつ生徒が多く通っていた。
 生まれた時から、母のあとを継いで家元になるのが決められた人生だったけど、それを今まで不満に思ったことはなかった。
 だけど、教師になって少し悩むことがあった。
 女子大を卒業してまだ半年の私は、歳が一番近いのもあって生徒たちになつかれていた。自然と相談されることも多くなり、その中には思春期特有の性に関する悩みもあった。
 箱入り娘として異性と接する機会が極端に少なかった私だったけど、一応初体験はすませていた。
 それでも、相談してくる生徒から聞かされる赤裸々なセックス体験は、私の拙い経験では遠く及ばないものばかりだった。
 男性の性器を口で清める行為や淫らな道具を使ってのプレイなど、ラブホテルにすらろくに行ったこともない私には未知の経験ばかりで、おもわず赤面しそうな話ばかりだった。それをどうにか堪えて大人の指導者として可能な限り相談に応えていた。
 すぐに答えられないものもインターネットで調べては、拙いながらもアドバイスしている。同時に性犯罪の危険性と甘い誘いには注意するように釘をさしていた。
 そうやって生徒たちの相談に真面目に対応していた私は、最近になってあることに気づいてしまった。
 質問してくる男子生徒の中に、ズボンの股間を大きく膨らませている子たちがいることだった。
 彼らの視線は私の胸に向けられていて、服の上からでもわかるHカップの膨らみに釘付けになっているのだけど、興奮で血走った目を向けられていると、まるで視姦されている気分にさせられてしまっていた。

(本来なら、嫌悪を感じるべきはずなのに……)

 教師ではなく、大人の女として見られていることにドキドキしてしまう自分がいた。
 今まで接してきた男性たちは紳士的な方ばかりで、そうして露骨に女として見られたことなどがなかった。だから、はじめて感じる雄の視線に戸惑ってしまっていた。
 あと数年もすれば母の決めた相手と結婚することが決まっていたから、余計にそう感じたのかもしれない。相談に答えながら性に奔放な生徒たちの姿に羨ましいとすら思ってしまっていた。

(生徒を導く教師として、これではダメだわ)

 そう思うのだけど、最近では男子生徒のそんな視線を向けられると身体の芯がキュンと疼いてしまう。
 自分では制御できないドロドロと蠢く性への渇望が、心の奥底から溢れ出そうで怖かった。
 そんな時は幼い時から弓道の練習で乱れた心を落ち着かせていたのだけど、それだけでは抑えられなくなっていた。そのために、今までする必要もなかった自慰行為が毎晩のように欠かせなくなってしまっていた。



 私の家は広い日本庭園を備えた日本家屋の屋敷で、その一角に私の部屋はあった。
 その夜も和風様式で統一された部屋の中央に、布団の上で横たわる半裸姿の私がいた。
 左手がパジャマから溢れでた乳房を揉みあげ、右手はズボンに入り込んで股間をまさぐっている。
 枕元には拾った全頭マスクと一緒にノートパソコンを置いてあって、その画面で再生されているSM動画を潤んだ瞳で見ていた。

「あン、ダメなのに……くぅぅン……はぁ、はぁ、指が……あぁぁン、と、止まらない……」

 帰宅してから、すでに何時間もこうしていた。それも、あの拾った黒革製のマスクが原因だった。
 おもわず持ち帰ってしまったマスクが気になって、インターネットで調べてみた。すると、マスクがSMプレイで使われるモノだと知った。
 ちょうど、その日に交際相手が求めてくるSMプレイに悩んでいる女生徒からの相談を受けていた。
 好きな人が求めるからと受け入れたものの、徐々にのめり込んでしまっている自分が怖いという。
 ソフトSMという単語は他の生徒からも聞いていて、手錠や目隠しで興奮するらしいという漠然とした情報として認識していた。
 そんな私だから流石に即答できる問題ではなかった。言いよどむ私に彼女用意してあったメモ用紙を差し出してきた。

「他の人がどう感じるか知りたいんです、嘘のない先生の率直な意見を教えて下さい」

 深刻な表情でそう告げてきた彼女のメモ用紙には、インターネットのアドレスとパスワードが記載されていた。会員制のコアなサイトらしく、彼氏がよく見ているのだという。そこを見た私の感想を聞きたいということだった。
 内心ではどう対応するべきか悩んでいた私は密かに安堵すると、それを了承していた。  だけど、教えてもらったサイトは私の想像とは大きく駆け離れていて、調教と称して女性を奴隷のように扱い、激しく責めたてる過激なものだった。
 何人もの女性たちが麻縄や拘束具によって自由を奪われて、ペットのように首輪をつけられていた。ひとりの人間としての尊厳を奪われて奴隷奉仕をさせられる姿に、私はハンマーで頭を殴られたような衝撃をうけていた。
 でも、同時に今まで経験したこともない未知の興奮に曝されていた。

「あッ、あッ……また……また逝っちゃうぅ」

 今、画面に映されているのは、そのサイトに投稿されていた映像で、ダントツの再生数を誇り、シリーズ化までしているものだった。
 その『女教師調教記録』というタイトルに引き寄せられた私は、迷わず映像を再生していた。
 学校の体育倉庫のような薄暗い部屋が映しだされると画面の中央には全頭マスクを被せられた女性が拘束されていた。
 裸電球の光の下でコンクリートが剥き出しの床に膝をつかされた彼女は、獣の交尾のように背後から犯されていた。

(あぁ、このタイトルが本当なら、この女性も私と同じ教師なの?)

 裸に剥かれ肉体は教師とは思えないほど美しかった。
 スポーツをしているのか日焼けした鍛えられた裸体は、ほどよく絞りこまれていた。それでいて豊かな胸の膨らみや釣り上がったお尻は、女性としての魅力を少しも損なわずにいた。思わず同性である私でもウットリするほどの美しい身体だった。  その裸体に、今は黒革の拘束具が絡みついていて、無惨にも変形させていた。

――背面で揃えられた両腕が黒い革袋に押し込められていた。脱げないようにベルトで固定されていて、袋の指先部分にある金具に繋げられたロープによって吊り上げられて、前のめりの姿勢を強要されていた。

――黒いノンガーダーストッキングを履いたままの長い脚は、膝裏に縛りつけられた鉄パイプによって大きく開かされた状態でいる。

――首には大型犬にはめられるような首輪が食い込んで、垂れ下がるリードが床に埋め込まれた金具に括りつけられていた。

――ハーネスで複雑に繋がれた黒革のパーツが身体を絞めつけていて、胸当ての狭い穴から出された乳房が、根元を締めつけられてまるでロケットのようにパンパンに張りつめていた。

――その先端で硬く尖った乳首には銀のリングが貫いてい、そこに吊るされた錘が重そうに揺れるたびに無惨に引き伸ばされている。
――蜂腰に巻かれたベルトから伸びる二本のハーネスが股間に食い込んでいた。それが、お尻の穴とクリ×リスにあてられた器具を固定して、鈍いモーター音にあわせて女性の腰が切なげに揺れていた。

 そんな風に拘束されている女性の頭部が黒革のマスクで覆われていた。個人を認識させる顔や髪が隠されると、まるで店頭に置かれたマネキンのように人間味を感じさせなくなっていた。
 ひとりの大人の女性としての尊厳を否定されて、ただ雄の性欲を満たすだけの存在に貶められていた。
 そんな愛もない扱いに背筋が寒くなってしまう。怖いのに、厭なはずなのに、それでも映像から目を離せないでいた。
 もう随分と長い時間に及んで責められ続けているらしく、女性の全身は汗で濡れ光り、床には体液の水溜まりまで出来ていた。
 その背後からつんとつり上がったお尻を抱えるように犯している男――いいえ、少年は目出し帽で顔はわからないけど、顎のラインに幼さが見える。まだ成長しきっていない青い肉体に汗を浮かせて、終始無言で欲望のままに腰を打ちつけていた。  パンパンと肉同士がぶつかり合う音と、全頭マスクの下でくごもる女性の喘ぎ声がスピーカーから絶え間なく聞こえてくる。

『うぐぅ、むぐぅぅぅッ』

 しばらくすると女性が拘束された身体を反らしはじめて、全身が激しく痙攣しはじめる。
 そうして、ひときわ大きな呻き声をあげると、股間から透明な液体を何度も吹き出して絶頂を迎えた。
 そんな激しい絶頂をした経験のない私は、ただ驚いてしまう。だけど、もっと驚いたのは犯している少年の腰を止まらずにいることだった。
 そのために女性は余韻に浸るどころか、昇りつめた状態から降ろしてもらえないでいる。

(あぁ、なんて惨くて……凄いの……)

 少年がただ自分の性欲を満たす為だけに、女性を犯しているのがわかる。
 ドスドスと獣のような性衝動のままに激しく繰り出されるストローク。その容赦のない行為に、知らぬ間に生唾を飲み込んでいた私は、秘部を慰める指先の動きを激しくしていた。
 しばらくすると、画面には同じように目出し帽を被った少年がもうひとり現れた。

(……えッ、他にも人がいるの?)

 新たに登場した少年は女性の全頭マスクをまさぐりだすと、口元を覆っていたパーツの止め金具を取り外していった。すぐに口紅をひかれた唇が現れて、咥えさせられていた突起物がズルリと引き抜かれる。
 その途端、抑え込まれていた女性の喘ぎ声が溢れだす。だけど、すでに息も絶え絶えといった様子で、喘ぎ声も悲鳴に近いものになっていた。

『ひぃ、ひぃぃッ……ダメッ、もうダメぇ……あぁ、壊れちゃうぅ』

 特徴的なハスキーヴォイスで哀願するけど、それもすぐに呻き声に変えられてしまう。目の前の少年が硬く勃起したものを押し込んで口を犯しはじめたからだ。

(そんな……ふたりの相手を、させられるなんて……)

 画面で再生され続ける少年らによる凌辱行為に、セックスとは男女が行う愛の確認行為という私の常識が崩れていた。
 嫌がる女性の喉奥まで挿入させると、 少年は全頭マスクに覆われた頭部を両手で抱え込んで激しく上下に揺すりだす。

『ごがぁッ、おごぉ、ぐげぇぇッ』

 激しくえづく女性に構わず、咥えさせた肉棒をしごかせていく。ヌチャヌチャと唾液に濡れた肉棒がルージュを引かれた唇から出し入れを繰り返して、溢れでた胃液混じりの唾液がポタポタと床を濡らしていった。

(あぁ、女性をまるでモノみたいに扱うなんて酷すぎるわ)

 口唇奉仕を強要されながらバックから犯される女性。少しでも動きが疎かになると尻肉をスパンキングされて赤い手形で染められていく。
 そうやって少年たちの肉棒で串刺しにされた女性から次第に嫌悪の呻きが消えていき、代わりに甘い淫泣きをあげていった。
 そうして、すぐに新たな絶頂に追いやられて、拘束された身体を悶えさせながらエクスタシーを迎えさせられる。
 もはや女性の身体から震えが止まらない状態で、壊れた玩具のように何度も逝きながら失禁したみたいに潮を吹ていた。
 そうするうちに、ようやく少年たちも射精の気配をみせはじめた。
 呻き声をあげて黒革の頭部を抱えこむと女性の喉奥へと精を放つ。それに続いてもうひとりも尻肉に指を食い込ませて子宮へと精液を注ぎこんでいった。
 逆流するほど大量の精液が女性の体内に注がれた。ビクビクと腰を震わせて最後の一滴まで出しきると、少年たちは愉悦に口元を緩めて女性から離れていった。

『がはッ……げほッ……』

 美貌を感じさせるシャープな顎ラインの口元から白い濁液を滴らせた女性は、力尽きようにガックリと頭を垂れる。だけど、凌辱はそこで終わりではなかった。
 画面から新たにふたりの少年が登場すると、先の少年たちとハイタッチを交わして場所を入れ替わっていく。この股間では、子供のものとは思えない逞しいモノがそそり勃っていた。

『あぁ、もう赦して……本当に死んじゃうわ……はぁ、はぁ……も、もう――おごぉッ』

 赦しをこう唇に少年は冷酷にも新たな肉棒を押し込むと、女性の背後からも覆い被さってきたもうひとりが秘部へと挿入していった。
 激しい凌辱に次ぐ凌辱の数々に、自慰を続けながら私はのめり込んでいた。
 まるで自分が犯されているかのような錯覚に襲われて、これまで以上の興奮を感じていた。

「ひぃ、ひぃぃ……もぅ、ダメぇ、これ以上は……」

 自分で自分を責め立てるように右手の指が止まらない。体液で激しく濡れた布団の上でガクガクと震えだした腰を浮かせてしまう。
 そして、何度かもわからない激しい絶頂が間近に迫っていた。

「ぐぅ……だめぇ、もぅ、大きな声を我慢がきない……あぁン、おかしくなっちゃうぅ」
 大きな家屋だとはいえ、外は静まり返っていた。もし同じ家にいる肉親にSM映像をみて淫らに自慰をする娘の姿をみられたらどんなに嘆かれるだろう。
 肉悦に理性を蕩けさせながらも、それだけは避けたかった。
 視界の隅に持ち帰ってしまった全頭マスクが入る。それに引き寄せられるように手が伸びていた。
 そのまま内部にある突起物を咥えると徐々に飲み込んでいく。馴れない異物の侵入にえづいて涙が浮かんでしまう。
 だけど、その苦しみが映像で調教される女性の体験を感じさせるようで、身体が興奮で震えてしまう。
 涙を流しながら突起を喉奥まで押し込むと、そのままマスクを被ってしまう。
 視界が闇に包まれて、いいようのない不安に襲われる。だけど私の手はマスクを引き剥がすどころか、逆に後頭部の紐を強く引き絞っていた。

「うぐぅぅ」

 素顔に吸い付くように張り付いた黒革がギュウギュウと頭部全体を締め付けてくる。その圧迫感は想像以上で息苦しかった。
 それだけで私は逝ってしまいそうで、強すぎる興奮がもたらす激しい鼓動に吐き気がしてしまう。
 酸欠で頭もクラクラしてきた。唯一許された鼻呼吸用の小さな穴から、必死に空気を吸った。だけど、存分に空気を吸うには穴は小さく、そのもどかしさすらも、今の私には興奮材料になっていた。

「うッ、ぐぅぅッ、うっぐぅぅぅッ」

 鼻孔に広がる革の香りを感じながら、私の指先は愛撫を再開する。それは先ほどまでの優しいタッチから打って変わって荒々しいモノに変化していた。
 摘まんでいた乳首を捻りあげて、包皮から剥き出したクリ×リスへと爪をたてる。まるで卑しい奴隷女を責めたてるように愛撫していった。

(あぁ、こんなに痛いのに……くぅン、感じてしまう)

 脳裏では映像の女性と完全にシンクロしていた。何人もの少年たちに囲まれた女教師である私が、黒革のマスクを被せられて雄の性欲を処理する卑しい牝奴隷へと貶められていく。
 穴という穴を犯されて、熱い精液を注ぎ込まれていく光景を想像するだけで、簡単に昇り詰めてしまう。
 だけど、冷酷な少年たちは許しはしない。凌辱の手は緩むどころか激しくなり、悶え狂わされ続けた。

(あぁン、もう赦してぇ、春華、壊れちゃう)

 被虐の妄想に溺れる私は、激しいエクスタシーの階段を昇り続けて経験のない未知の領域まで達してしまう。

(ひぃぃッ、逝くぅ、また逝っちゃうぅぅ)

 黒革のマスクの中で悶え啼き、絶頂の呻き声をあげ続ける。そうして、脳が焼き切れそうな激しい興奮と刺激が私の脳へと刻み込まれていった。