憧れの女 −忘れえぬ想い−

【6】 奪い返す者

 バイト先は繁華街の裏通りにある古びたビルの中にある。外へでると日も暮れて派手なネオンの照明が視界を埋めた。
 バイクを止めてある裏手の駐車場にでると、そこまでが我慢の限界だった。

「プッ……あはははははッ」

 周囲に人がいないのは確認済みだ。涙を浮かべ、込み上げる笑いに腹を抱えてしまう。

「あーーッ、笑ったわ……そりゃ、俺のチ×コが激しく反応するわなぁ、竜子さん本人なんだもんよぉ」

 薄々は映像の女が誰なのかわかっていた。長年、一緒に暮らして両親よりも近くにいた相手なのだ。顔や声に頼らなくても、なんとなくわかってしまうものだった。
 だが、いい人ぶる俺の理性は無意識に現実から目を背けて、別人であってほしいと否定していたのだ。

「竜子さんがアイツに犯されてるのを見て、何回抜いてるんだよぉ、この俺はよぉ……はぁ、まったく、今でも思い出すだけで、勃起しちまうんだから、言い訳もできないけどなぁ」

 大事な想い人が汚されたというのに、我ながら自分の薄情さに呆れてしまう。

(それどころか俺は、竜子さんだとわかって、ざまぁみろって思っちまった……)

 知らぬ間に今の旦那と恋に落ちて、結婚までした彼女だ。その旦那が知らぬ間に彼女が寝取られたという事実に昏い喜びを感じていた。
 映像の中には、男が執拗に自分と旦那を比べさせる光景もあった。

『うふン、ご主人様の方がずっといいですぅ、もぅ、あの人の粗末なチ×ポなんかじゃ、満足できないです』
『あぁ、アナタぁ、ご主人様に太くて逞しいチ×ポを入れていただいているのが見えますか? 竜子はご主人様に調教していただいて、生まれ変わりました。これからは卑しいマゾ豚奴隷として飼っていただくので、アナタとはお別れします』

 不眠不休のセックス漬けで、まともな思考もできなかったのだろう。白濁の精液まみれで愛しい旦那へ向けたメッセージを言わされ続けた。
 あれを正気に戻ってから見せられた彼女の絶望はいかほどだろうか。想像するだけで、悪い笑みが浮かんでしまう。

「あぁ、やっぱり俺は卑しい男だよなぁ」

 竜子さんが犯されてたというのに、その映像に興奮して射精までしていた。そこに絶望も嫌悪感もありはしなかった。
 そんなものは、一度、憧れの女を他の男に持っていかれた時に散々に味わった。再び、それが訪れてても、今さら動揺なんてしない。
 だからと言って、黙って指を咥えているつもりは毛頭なかった。それに、先を越された悔しさや竜子さんを奴隷にした男としての嫉妬もある。

「だが、あの神喰(かみくい) 竜子に手を出すたぁ、地元の奴らじゃねぇなぁ。手を出せばどうなるか、知ってるからな……まぁ、だからこそ、打てる手はあるんだけどよ」

 乾いた笑みを浮かべた俺の脳裏には、すでにあるプランができていた。それを実行に移すために、昔の知り合いたちへと連絡するのだった。



 それから一週間かけて情報収集すると、男をはじめとした撮影に関わった全員の身元が判明した。
 やはり地元ではなく、他県の連中だった。狐狡にいたっては広域暴力組織の傘下にある組織幹部で、どうやら地元の組織とは犬猿の仲らしい。その嫌がらせも兼ねての場荒らしでもあったようだ。
 地元組織とは以前に取引したこともあるので、連絡はすぐに取れた。出向いて事情を話したら、快く協力を申し出てくれた。

(流石は竜子さんだ、ここにも熱狂的なファンがいたよ)

 若い頃の竜子さんは無鉄砲で、相手が誰であろうと間違っていると思えば正しに行く人だった。どうも、その迷いのない真っ直ぐな行動が、人によっては眩しく見えるらしい。
 彼女が起こした事件に関わった人間は、熱狂的ファンになる者が多いのだ。応対にでた若頭の斧寺(おのでら)さんもその一人だった。
 顔を縦に走る刀傷からわかるとおりバリバリの武闘派だ。竜子さんとは一度拳を交えたことがあるらしく、すぐにその話で俺と盛り上がり、今では酒を飲み交わす仲になっていた。
 その彼から狐狡の話を聞くことができた。若い頃は役者志望だったインテリヤクザで、女を風俗に堕として成り上がってきた男だ。
 なにかと大学出であることをひけらかし、学のない人間を小馬鹿にするので、暴力でのしあがった斧寺さんとは馬が合わないらしい。

(その後も斧寺の口利きも加わって、予想以上にことはスムーズに進んだな)

 もちろん、なかには渋る者もいたが、俺が成功報酬を提示すると快く首を縦に振ってくれた。
 そうして、俺の準備が着々と進められる中、さらに二週間が経過していた。

(あとはタイミングだけだったが、それも条件がようやく揃ったよ)

 待望の報せを受けた俺は、竜子さんを奪取する計画を実行に移した。



 時刻は午前二時を過ぎていた。寒空の下で俺は街を見下ろす山の上にいた。
 かつては隣県へと抜ける為に、ここの峠道を多くの車が行き来していた。だが、近くにトンネルが開通してからは、今では通る車もほとんどない。
 その影響で廃業となったラブホテルが山頂近くにある。そう、悪友の父親が買い取った施設であり、あの竜子さんの撮影が行われた場所だった。

「来たようだな」

 暗闇の中、峠道を登ってくる車のライトが見えた。
 駐車場で待っていると、一台の黒塗りのライトバンが到着する。そのサイドドアが開くと顔を出したのは斧寺さんだ。
 いつも通りの黒のスーツに赤シャツという姿で、顔の刀傷を隠すようにサングラスを掛けている。

「よう、少し待たせたか?」
「いいや、予定通りですよ。それで、あちらの首尾は?」
「問題ない、今頃は船に乗せて外洋に向かっている。明日には魚の餌になっているはずだ……で、この荷物はどうすればいい?」

 斧寺さんが顎で示したのは、荷台に転がる大型トランクだ。時折、わずかに震えて、ゴトゴトと物音を立てている。

「あぁ、この台車に載せてくれればいいよ。どうします? どうせだから少し寄っていきますか?」
「いや、まだ後片付けが残っているからな、それが終わったらタップリと報酬を貰いに来るさ」

 淡々とトランクを車から下ろしていた斧寺さんだが、報酬の話になるとニヤリと笑う。厳つい顔だけに笑うと逆に迫力が増す人だった。

「あの慣れた感がハンパないな、味方で良かったな」

 車が立ち去るのを見届けると、俺は台車に載ったトランクを建物へと運び入れていく。
 昭和のバブル時期に建てられたホテルは、いまでは外見はボロボロに見えるが、内部は当時の贅をつくした造りのまま綺麗なものだった。
 入り口を入ると三基のエレベーターが設置された広いホールがあり、四階まで吹き抜けた空間に巨大なシャンデリアが吊り下げられている。
 だが、俺はその前を通りすぎて、従業員用の通路へと入っていく。薄暗い通路をゴロゴロと台車を押していった先に、搬送用の大型エレベーターがあった。
 それに乗り込むと、操作パネルにキーを差し込み特殊なボタン操作をする。
 するとエレベーターは地下へと降りはじめた。表示盤には地下二階までとなっているが、そのさらに下へと降下していった。
 そこは現在のオーナーである悪友の父親が後から増築した秘密の設備だった。
 いろいろと人には見せられないものが多い人で、それらを隠すのに使っていたらしい。悪友の話では悪徳議員の雲隠れにも使われたことがあり、宿泊する設備も揃えてあった。
 そこを交渉して提供してもらい、この二週間はここの改装に掛かりっきりになっていた。

(突貫工事だったが、親父さんも頑張って注文通りにしてくれたな)

 エレベーターを降りるとコンクリート剥き出しの殺風景な通路にでる。左右には扉が並び、その向こうには備蓄倉庫や宿泊に必要な装備が整っていた。
 それらを横目に進み、鉄格子の扉を潜ると目的の部屋へと到着する。
 元は二十メートル四方の倉庫だった場所だ。そこを今回のために改造して特別な部屋に設えてあった。

「さぁ、着いたよ」

 運んできたトランクを開けると、そこには全裸の竜子さんがいた。
 アイマスクとヘッドフォンで感覚を奪われ、ボールギャグを噛まされている。手足を革枷で拘束されて、折り畳まれるようにして窮屈な姿勢で詰め込まれていたのだ。

「うぅぅ……」

 トランクが開けられたのに気付いた彼女は、顔を上げると不安げに呻いてくる。
 その頭を優しく撫でると、抱え上げてベッドへと運んだ。

「あれから、さらにいろいろされたんだね」

 鼻輪や乳首とクリ×リスだけでなく、秘唇にも何個もリングピアスが追加されていた。それが小さな南京錠で繋がれ、押し込まれたバイブレータが抜け出ぬようにしているのだ。
 不定期に振動するバイブレータに彼女の腰は切なげに揺れてしまう。そのたびに乳首とクリ×リスのリングピアスを繋ぐ細い銀鎖がキラキラと照明の光を反射していた。
 隙間から溢れだした愛液によって早くもシーツは濡れていた。

「背中には刺青まで彫られてしまったんだね」

 彼女の背中一面には、鬼女の刺青が彫られていた。怨みを込めた目でギッと睨みつけてくる迫力の品は、狐狡がわざわざ関西から呼び寄せた一流の彫り師によるものだ。
 彼女の心を折るために拐われて早々に着手されたらしく、完成したのが三日前だった。
 刺青を彫られながら、さぞかし竜子さんは悲しんだことだろう。そんな姿にされては、堅気には絶対に戻れない。当然、それは旦那さんとの決別を意味するからだ。
 狐狡は刺青の完成を待ち、改めてヤクザに飼われるマゾ豚奴隷として生きるよう強要したようだ。その仕上げとして、彼女の目の前で旦那さんにメールを送りつけていた。それには、あの調教映像を閲覧できるアドレスが記載されていたのだった。
 昨夜、旦那さんから俺の父親に国際電話があった。俺には詳しいことは話してくれなかったが、斧寺さんが関西へと帰る彫り師から詳細を聞き出してくれていたので、状況は把握できた。

「あぁ、可愛そうな竜子さん」

 枷同士の連結を外してうつ伏せにすると、その背中に指を這わしていく。俺の手は寒空で冷えていたが、彼女の身体が火照って熱いぐらいだった。
 例の媚薬を連日のように投与された肉体は、その効果が持続し続けているようだ。俺に触れられただけで、ビクンビクンっと身体が震えて、軽く達しているようだった。

「あぁン……うふン……」

 甘い媚声を洩らしはじめて、その音色に俺も激しく興奮をしてしまう。もっと聞きたいと手を伸ばしてボールギャグを外していた。

「あぁ、誰かぁ、マゾ豚奴隷の竜子をどうか犯して下さい。あぁン、チ×ポが欲しくてケツマ×コが疼い辛いのぉ、どうかズボズボと犯しててぇぇ」

 手足が自由だというのに抵抗どころか、ヒップを突き出して卑猥におねだりしてくる。
 その痴態をさらす女が竜子さんだと、にわかに信じられずに茫然としてしまう。だが、それも一瞬だ。次の瞬間には腹から沸き上がる苛立ちが勝っていた。
 怒りにまかせて、突きだされた尻肉へと平手を振り下ろしていた。

「くぅッ……あぁン、嬉しいですぅ」

 乾いた肉音を響かせてジンジンと手に痺れが走る。手加減なしの平手によって、朱い手形がくっきりと刻み込まれ、相当な痛みのはずだ。
 だが、目の前の女は歓喜をあげて、身を震わせているのだ。その姿が俺をさらに苛つかせた。
 ベッドの四隅から伸びる鎖を手足の枷に連結れ、うつ伏せで拘束された彼女の腹下にクッションを押し込む。

「まったくよぉ、あの竜子さんが、あんな男にしっかり調教されやがってッ」

 尻肉を押し広げて、菊門から顔を覗かせているリングに指をかける。

「あぁぁぁン、いぃぃッ」

 ズルリッと出てきたのは三センチのボールが数珠繋ぎになったアナル拡張プラグだ。コブのひとつひとつが肛門から姿を現すたびに、甲高い牝声を放っていく。
 全てを抜き取ると肛門はポッカリと口を開けたままとなった。服を脱ぎ捨てた俺は、痛いほど勃起した怒張をそこに押し当てる。

「あぁン、硬くて熱いッ、あぁ、早くぅ、早く竜子のケツ穴を犯して下さい」
「あぁ、お望み通りに犯してやるよッ」

 狐狡ほどではないが、人並み以上の大きさだと自負する俺の怒張が、ゆっくりと竜子さんの尻穴へと挿入されていく。
 アナル調教によって拡張された菊門は、易々と受け入れると根元まで飲み込んでしまう。

「あぁン、嬉しい」
「うぅ、すげぇ締めつけだ」

 アナルセックスは初めてではないが、今まで経験したどれよりも凄かった。肉棒全体を包み込むように締めつけ、精を絞りだすように脈動するのだ。
 並みの男なら挿入しただけで達しそうな代物だ。だが、そんな恥さらしは俺にはできない。
 憧れた竜子さんとの初めてセックス、それも彼女を拘束してのアナルセックスだ。俺の興奮は激しいものだが、牡としての意地でピストン運動開始する。

「くッ、負けるかよッ」
「あはン、すごい、すごいです」

 細腰を掴んで、パンパンと肉を打ちつける。その激しい躍動に彼女も口端から涎を垂れ流しながら狂喜する。
 膣内を埋めて振動するバイブレータと俺の肉茎による二本刺しだ。感じやすい体質に改造された彼女はすぐに逝くことになる。 
 それでも俺の腰は止まらず、吸いついてくる腸襞を抉るようにして犯し続けた。

「あぁン、逝くッ、逝くッ、逝くぅ、逝きつづけちゃうぅぅ」

 絶頂の波が立て続けに襲い、その高みから下りられなくなっていく。それはかつて、あの男が竜子さんに味わせたものだった。

「ひッ、ひぃぃッ、壊れちゃうぅ、お尻が壊れちゃうのぉ」
「あぁ、壊してやるよ。あの男が刻み込んだものを全部上書きしてやるよ」

 ヘッドフォンを外して耳元で囁くと、さらに激しく犯し続けた。
 竜子さんに覆い被さり、首を捻り向かせて唇も奪う。唇を擦り合わせ、舌を挿し入れると彼女も濃厚に絡めあせていく。
 シーツとの合間で下敷きになった乳房を揉みたてれば、自らも腰を振って媚鳴を高めた。
 そうして俺の昂りも限界に達していく。激しい雄叫びをあげて挿入を深めると、腸内へと精を放っていた。
 ビクビクと腰を震わせて最期の一滴まで注ぐと竜子さんも拘束された身を捩り、激しいエクスタシーを迎えていた。

「逝ぐぅ、逝ぎますぅぅ、逝かせて下さい」
「あぁ、存分に逝けよ」

 調教によって勝手に絶頂しないように刷り込まれているのだろう。懸命に堪えていた竜子さんは、許しを得るとビクンビクンと背を反らせて、声にならない叫びをあげて絶頂に達した。

「あ……あぁ……うふ……」

 絶頂の余韻に身を震わせる竜子さんに、俺は言い様のない至福を感じていた。
 彼女のアイマスクを外すと、顎を掴んで再び、唇を重ねていた。

「あッ……んんッ……ふぅン」

 嬉しそうに舌を絡ませてきた竜子さんの瞼が徐々に開かれていく。焦点が次第に合いはじめ、キスの相手が俺だと理解しだすと動きを止めた。

「ーーッ、な、なんで……貴方が……うぐぅ」

 動揺しだす竜子さんの口を再び塞ぎ、舌を絡める。
 一ヶ月以上に及んだ強力な媚薬の投与と激しい調教によって、竜子さんの心身は肉欲に溺れやすいように作り替えられていた。
 驚きに見開かれていた瞳も、すぐさまトロンと惚けてしまい、思考に靄がかかってしまうのだった。

「あぁ、そうだよ。竜子さんを奪い返す計画を立てたのは俺さ」
「あぁン、だ、だったら……んんッ、なんで……」

 彼女の疑問に答えながら、俺は再び腰を動かしはじめた。怒張はいまだに萎えず、頭がクラクラするほど勃起している。

「そりゃ、竜子さんを俺のモノにしたからさ。好きな女を前にしたら、抱かずにはいられないだろう?」
「なにを言って……アタシたちは……あン、や、やめ……あぁぁ」
「そんな細かいことはもう考えるのはやめだ。教えてくれただろう? 悩んだり迷った時は、まずは一番やりたいことをやればいいって、それを実行してるまでさッ」
「あン、あぁン……そんなのダメよぉ……あぁぁぁッ」

 理性では拒もうとしたのだろうが、彼女の肉体は悦んで俺の愛撫を受け入れていた。俺の動きに合わせて腰を振って、より刺激を得ようしてるのだ。
 アンアンと牝声を放ちながら肉悦に溺れていくのに時間はかからなかった。

「安心していいよ。ここなら誰にも邪魔はされずに、存分にマゾな竜子さんの被虐欲を満たしてあげられるよ」

 彼女の髪を掴んで顔を上げさせると、ようやく室内の様子に気付いたようで、驚きに目を見開いていく。
 今いる円形の巨大なベッドを中心に室内には様々なSM設備が並んでいた。それらは、これまでの竜子さんの調教で使われてきたもばかりだった。
 こういう業者にも顔が効く悪友の親父さんに頼んで、狐狡が入手したのと同じ物を揃えてもらっていた。
 それに加えて、竜子さんが寝る特注の鉄檻も用意してあった。

「あぁぁ、なんで……」
「あの男の所から調教した時の映像は全て回収してあるよ。それを全部俺の手で再現して、竜子さんの記憶からあの男を消し去ってやるからね」
「ひぃッ、あぁぁ、嫌ッ……あんな目にあうのは、もう嫌なのぉぉ」

 涙を流しながら、逃げ出そうとガチガチと枷を鎖を鳴らして暴れだす。だが、それも想定のうちだった。

「そうそう、あの男の映像でもそうやって抗っていたよね。でも、すぐに屈服しちゃうのもよく知ってるよ」

 俺の腰の動きによって、竜子さんは被虐の泥沼へと引き戻され、抵抗がみるみると弱まっていく。
 それにダメ押しをするように、隠し持っていた瓶を手に取った。それを傾けるとドロリとした粘液が彼女との結合部分へと垂れていく。それは例の媚薬ローションだった。

「あぁ、それは使わないでぇ、また狂っちゃうのぉ」

 あの魔薬を使われていると気付き、彼女は必死に哀訴を繰り返す。それを無視して俺は会話を続けていた。

「ただ、ひとつ謝らないといけないことがあってね。今回の奪還に強力してくれた人たちに竜子さんを貸し出さないといけないんだよ。でも、竜子さんも彼らにお礼ができるし、たくさんチ×ポで犯して貰えて、マゾ豚奴隷として嬉しいよなぁ」
「そ、そんなの嫌ぁぁ、ひぃ、ひぃぃ、アタシが壊れちゃう、またおかしくなっちゃうぅぅ」
「そうさ、今度は俺の手で壊して、俺だけのモノに作り直すのさ。ほら、祝杯代わりに追加でもう一本だッ」

 媚薬の効果で徐々に理性が蝕まれていく彼女に、さらに新しい瓶を取り出す。
 ドロリとした粘液が彼女の背に垂れ下がり、刺青の鬼女へとかかる。それは、まるで鬼女が涙を流しているかのように見えるのだった。



 その後、旦那さんが警察に訴えたことで捜索が開始された。
 その捜査線上に主犯格として狐狡の存在が浮かんだのだが、その男を含めて事件に関わったとされる全員が姿を眩ましていた。追加情報も得られぬまま、月日は経過して捜査は打ち切られることになった。
 そうして、行方不明となった竜子さんは、俺の愛しいマゾ豚奴隷として飼われ続けたのだった。





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