憧れの女 −忘れえぬ想い−

【4】 苦痛と肉悦のマゾ地獄

 モーターの唸りと女の呻き声が響き続けた。それがようやく終えたのは一時間近くたってからだった。女が突然、事切れたように反応を示さなくなったからだ。
 周囲は女の体液が飛び散り、バケツをひっくり返したかのような酷い状態だ。いかに男の責めが凄惨だったかがわかる。

「おい、この俺を蹴りとばしてくれたんだ。こんなもんで簡単に根をあげてくれるなよ」

 気を失った女の身はすぐに部屋の一角へと運ばれた。そこはガラス張りになった空間なっていた。床には風呂場のようにタイルがひきつめてあり、中央には拘束台が設置されている。
 それは1メートルほどの丸太に四本の脚をつけられた簡単な造りのものだ。台座となる丸太部分には革が張られており、そこに女が腹這いで乗せあげられる。
 垂れ下がった四肢が、台座の脚に備え付けられたベルトによって固定されていった。

「さて、今度はその旨そうなケツ穴を可愛がってやるからな」

 小振りで引き締まった尻たぶを両手で押し広げてアナルを露出させる。キュッと綺麗に窄まった菊門は、恐らく異物を受け入れたことのないのだろう。
 そこへ潤滑クリームをたっぷり塗りつけ、指で丹念にほぐしはじめた。

「う……うぅ……」

 時折、指先が中へと入り込むたびに女が呻きをあげる。男の太い指が括約筋をほぐしながら出入りを繰り返す。

「さぁて、入れてやるか」

 その手に握られているのはアナルストッパーだ。黒ゴム製の三角錐の先端にふたつの団子が繋がった形状で、その底部にはゴムホースが繋がっている。
 その切っ先を潤滑クリームでヌラつく菊門へと押し当てると、ゆっくりと挿入していく。
 徐々に太くなる先端がメリメリと肛門を押し広げて埋没していく。もっとも太い部分で五百円玉ほどもある。そこを過ぎればあとは簡単だ。続くコブも挿入を果たすと、ふたつのコブで肛門を挟むように位置を調整する。
 チューブの先にあるポンプが握り潰され、シュコッシュコッと空気が送り込まれる音がする。徐々にコブが膨みはじめ、膨張して肛門を挟み込んで隙間を完全になくしてしまうと、もう自力で抜くことは不可能になる。
 そうして、別のチューブを浣腸液の入ったボトルへと繋げると、好きなだけ浣腸液を腸内へと送り込むことができるという仕掛けだ。
 これまでの映像で何度もみてきた、男がお気に入りのアナル調教の器具だった。

「そろそろ、口も使えるようにしてやろう」

 男は口を塞いでいたダクトテープを剥がしていく。すると口腔には頬をパンパンにするほどの大量のガーゼが押し込まれていた。それらを全て摘まみ出すと、代わりにリングギャクを咬ませていった。
 シリコンでカバーされたリングを噛ませて口を開いたままにする開口具だ。特別サイズらしいリングによって限界まで口が開かされ、後頭部でベルトが締め上げられる。すると、リングの穴から舌が垂れ下がり、唾液が糸となって滴りはじめた。

「仕上げはこれだ」

 最後に取り付けるのは鼻フックだ。先端が二股になったフックを女の鼻孔へとかけると、もう一端を後頭部にある先ほどのベルトへと繋ぎ留める。
 それによって鼻筋の通った美しい鼻が、豚のように鼻腔を晒した醜い姿へと変形されていた。

「ふッ、いいざまだな。牝豚が一匹できあがりだ」

 拘束台に括りつけられた女は、まるで四足動物のように手足を固定され、尻からチューブの尻尾を垂らした挙げ句、豚鼻にまでされたのだ。
 舌を突き出して涎を垂らす姿は、無様としか言いようがない。

「おらぁ、いつまで寝てるんだ」

 鼻の痛みに意識を取り戻しつつある女の尻に、強烈な平手が振り下ろされる。乾いた打撃音が響き渡り、染みのない綺麗なヒップへと朱い手形が刻みこまれた。

「はがぅッ」
「おら、起きろ」
「あぁ……ひゃ、ひゃにが……」

 いまだに意識がはっきりせず、朦朧としているようだ。そこへさらに二発、三発と平手が振り下ろされていく。

「ひッ、ひぎぃ、ひひゃい」
「反抗的なわりに随分と派手に逝きまくったなぁ。意外にMっ気が強いようだし、どうせなら自ら牝豚奴隷に調教して下さいって言ってみろよ。少しは手心を入れてやってもいいぜ」

 男は嘲りながら女の髪を掴んではグラグラと頭部を揺らす。一方、空いた手では女の乳房を揉みたて、痛いほど勃起した乳首を摘まんで捻りあげる。

「あぁぁぁぁ、あぁン……」
「クスリが効いて、痛いのも脳が痺れるほど感じるだろう? じきにマトモなセックスじゃぁ逝けない身体になるぜ」
「ひひゃ……あン……ひひゃよッ」

 女は首を振って拒絶の意思を示す。だが、それは快楽に溺れそうになるのを必死に振り払っているようにも見えた。
 いくら心で拒絶しようとも胸を揉まれたけで肉体はゾクゾクと震えてしまい、愛液で濡れる腰が物干しそうに揺れてしまう。
 それでもこれ以上、男を悦ばせてなるものかとアイマスク越しに男を睨み付けて、必死に喘ぐの堪えているのだ。

「ほぅ、まだ頑張るかよ」

 女の反抗的な態度は、嗜虐欲を刺激するには十分だった。男の横顔には俺がゾッとするほどの残忍な笑みが浮かんでいた。

「やっぱり、そうではないとなぁ。ところでケツ穴に突っ込まれた、これには気付いているのか?」

 アナルストッパーのチューブを揺すられ、ようやく女もその存在を認識した。

「アナルストッパーって言ってなぁ。ガッチリとケツ穴に蓋させてもらったぜ。これでもぅ自由にクソも垂れ流すこともできないわけだ」
「うぅぅ……」
「それで、コイツを握るとだなぁ」

 すでにアナルストッパーに繋がるチューブには浣腸液が入ったボトルへと繋がっている。男がポンプが握るたびにチューブを伝い、白濁の薬液が腸内へと向かっていく。

「ーーヒィッ……ひゃ、なひが……あぐぅぅぅ」
「浣腸液を自由に入れられるわけだ。まずは200mlからいこうか」

 シュコシュコとポンプが握られる。そのたびにチューブをのぼった浣腸液がアナルストッパーの先端から噴出して腸内へと注がれる。
 女も慌てて止めようと下半身に力をいれる。だが、拡張するアナルストッパーによって肛門を絞めることもできない。その異物の存在を再認識させられるだけで、薬液の侵入を阻止することはできないのだ。
 次々と減っていく薬液とともに女の眉間に皺が深くなっていく。だが、本当に辛いのこれからだった。
 はじめて体験するであろう本格的な浣腸だ。効果はすぐにでてくる。ゴロゴロと腸鳴りがはじまり、激しい便意に襲われるのだ。

「どうだ、気が変わったか? 自ら奴隷になるか?」
「ぐッ……うぅぅ……ひひゃよ……」

 アイマスクの下で苦悶の表情を浮かべながら、それでも女は腹痛に震えながらも拒絶する。

「なら、こっちは素直になるまで追加してやるだけだ、さぁ次は400mlだぞ」

 再び、ポンプが握られて浣腸液の注入が開始された。ゴロゴロと鳴る腸内が追加の薬液で満たされていく。

「ぐあぁぁ、うぐぅぅ」

 それからも次々と浣腸液が投入された。女が拒否するほどにその量は増え、すぐに1リットルを越えた量になっていた。そのせいで女の下腹部は妊婦のように膨らんでいるのだった。
 激しい便意が腹痛と吐き気となって女を襲う。それは排泄されるまで続くのだが、肛門に入れられたアナルストッパーがそれを許さないのだ。
 すでに顔面は蒼白になり、冷や汗をかいた肉体はガタガタと震えが止まらなくなっていた。

「なかなか強情な女だ。だがなぁ、これならどうだ?」

 男は電動マッサージに瘤だらけのディルドウを装着すると、愛液で濡れる秘裂へと挿入する。
 直径が3センチはある極太のサイズだが、愛液でヌルヌルに濡れる膣洞は易々と咥えこんでいく。

「ひぅぅ……あッ、あひぃッ」

 極太のディルドウが押し込まれ、先端が子宮口を小突く。それだけで女は軽く逝ってしまったようだ。リングギャクから舌をつきだして、プルプルと肉体を震わせていた。

「おいおい、入れただけで逝っちまったのかよ。なら、電源を入れたらどうなるかな」
「はへ……ま、まっへ……ひゃ、ひゃめ……ひゃめへ……ひッ、ひぃぃッ」

 再び電動マッサージ機の振動が女を襲う。それも今回は膣内からの責めだ。
 意識が吹き呼ぶほどの衝撃を受けて、拘束された身体が跳ねていた。

「おぉぉン、あぅぅッ」

 まるで牝犬の雄叫びのような声が口から溢れだし、腹這いに拘束された女の身体が荒馬のように暴れる。
 極太のディルドウを咥えこんだ秘部からは、大量の愛液が隙間から溢れだして拘束台を濡らしていた。
 だが、男の追撃はそれで終わりではなかった。

「こっちも、もう一度味わえよ」

 もうひとつの電動マッサージ機が握られると、それが肉芽へと押しつけられる。ふたつの電動マッサージ機が内外からクリ×リスを挟み込むように責めたてはじめた。

「ひぎぃぃ、しょ、しょれはらめぇぇ、い、いひゃぁぁッ」
「オラオラ、また無様に逝っちまえよ」
「あッ、あぁぁぁン……ひひゃぁぁ……ひッ、ひくぅぅぅ」

 ふたつの電動マッサージ機で急所を責められればひと溜まりもない。呆気ないほど女は絶頂に達した。
 背が丸まり、激しい震えとともに股間から大量の潮が吹きだす。絶頂を迎えてピクピクと痙攣する女だが、もちろん男がそれで止めはしない。
 挿入したディルドウで引き続き秘部を責めながら、今度は妊婦のように膨らんだ下腹部を責めはじめた。グリグリと腹部に食い込まされた電動マッサージ機。その振動は浣腸液で満タンであった腸を振動させ、女に便意を思い出させる。

「がッ、がぁぁぁ、くるひぃぃ」
「気持ちいいの間違えじゃないのか? 潮を吹きまくって、逝きまくりじゃねぇか」
「げぇぇぇ、ひゃ、ひゃめへ……ぐぅぅ」

 ただでさえ、先の責めで媚薬ローションによって官能が狂わされていた。そこに浣腸による苦痛が加わったのだ。激しい腹痛と便意に曝され続けて、すでに女の心は限界まで追い込まれていた。
 いくら気丈な女といえど、苦痛と快楽が濁流となって襲ってきては意識を保つことすら難しい。

――いつまで続くの、いつまで耐えればいいの……

 朦朧としだす意識の中、永遠と続く先の見えない苦しみに心も弱りはじめる。
 強固な心の壁にできた綻びに、スルリと不安の種が忍び込む。それは次第に成長して、根を張り、やがて小さな隙間を徐々に大きな亀裂へ広げていくのだ。そうして、ついには決壊を招くのだった。

「ぐぅぅン……も、もぅ、ひゃめへぇ……おねがいひゃから、もぅ、ひゃめてくだひゃい」

 女の声に、これまでと違う弱々しい響きを感じ、男は乾いた笑みを浮かべた。

「なら、マゾ豚奴隷に調教してくださいって、おねだりしてみろよ」
「うぅ、ひょれは……ぐえぇ、ひゃ、ひゃめ……ぐぇぇ」

 言い淀む女の横腹に、男の拳がめり込んでいた。
 それまでとは一転して男は狂暴さを発揮する。まるでサウンドバッグのように容赦のない鉄拳が、次々と女の腹へと繰り出されていった。

「おらッ、言わねぇかよッ」
「ひゃめへぇ、ひゃめぇへくだひゃい……ひふ、ひふひゃら……」

 暴力の嵐を前に、女はリングギャグを噛まされた不自由な口で、必死に哀訴を繰り返す。そうして、ようやく暴力の嵐が止んだ頃には女から反抗の意思は完全に潰えていた。
 荒々しく髪を掴む手を振りほどこうともせず、アイマスクの下で涙を流しては必死に哀訴を繰り返していた。

「なら、マゾ豚奴隷になるんだな?」
「……はひ、なりまふ……ならへてくだひゃい」
「俺には絶対服従だ、わかったか、おらッ」
「ぐふぅ……ひゃい、わかひまひたッ」

 少しでも応対が遅れると、男の容赦ない暴力が襲った。
 もはや限界を越えて意識が朦朧する女は、うわ言のように赦しを乞い続ける。その頭を占めるのは、この苦しみから解放されることだけになっていた。

「俺好みの卑しいマゾの牝豚奴隷に躾てやるぞ、うれしいよなぁ?」
「は、はひッ……うれひぃれふ」
「じゃぁ、お前は俺のなんなのか言ってみろよ」
「どれひへしゅ、まほのめしゅぶはどれひへしゅ」

 次々と耳元で囁かれる男の言葉に、女は反射的に応えていく。それは自らを縛る暗示となって、心の奥底へと刻み込まれていくのだった。





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